ブリティッシュ・アメリカン・レーシング(BAR)の共同創設者であるクレイグ・ポロックは、現在、別のF1チームを立ち上げることを目指している。
現在67歳のポロックは、1997年のワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブのマネージャーとしてF1に登場したが、今は「フォーミュラ・イコール」と呼ばれるプロジェクトの計画をせっせと練っている。
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■男女平等=「フォーミュラ・イコール」
『CNN』の取材に対しポロックは、このチームの前提は完全に男女平等であること、つまり従業員の半分を女性で構成することだと語った。
「私たちの野望は、女性がモータースポーツ界のトップレベルに到達するための機会や道を提供し、構築することだ」
「このコンセプトとアイデアは、男性50%、女性50%のF1チームを作ろうとするもので、既存のF1チームではものすごく難しい」
「白紙の状態であれば、多くのことが簡単にできるんだ」
ポロックは『ティレル』を買収してブラックリー拠点のF1チーム『BAR』を創設した。その後、第3期の『ホンダ』ワークスチーム、チャンピオンを獲得した『ブラウンGP』、最終的に今の『メルセデス』ワークスチームとなった。
■資金源は湾岸地域の国
レポートによると、ポロックは2026年のデビューを目指し、最近公開されたFIAの新チーム申請プロセスに参加することを目指しているという。ポロックは、このプロジェクトを今のところ隠しておきたいと考えていることを認めている。
「F1というのは、ちょっとふるいにかけられているようなものなんだ」とポロックは苦笑した。
「誰に話すか、とても慎重にならざるを得ない」
「私は基本的に『はい、その通りです』と認めるしかなかった。申請をして、それで終わりだった」
「湾岸地域の国と激しく議論しているところだ。現時点では、そのことを話したり、完全にオープンにしたりする立場にはないんだ」
「近い将来、明らかになることだろう。多くのお金がかかることなので、うまくいくことを祈るばかりだよ」。
■目指すはサウジアラビアF1チーム?
しかし、もしうまくいけば、ポロックは彼のプロジェクトが「本当にヨーロッパの外にある最初のF1チーム」として歴史的なものになるだろうと言う。
この噂によると、スポンサーと場所の候補は明らかにサウジアラビアだという。サウジアラビアは女性の権利という点で難しい歴史を持つ国であるにもかかわらず、である。
「これは湾岸諸国でボトムアップで構築されなければならないし、これは長期的なプロジェクトであり、短期的なものではないんだ」とポロックは主張した。