新たなグループが、近い将来F1に新規参戦するために新たなチームを結成することを検討しているようだ。
●【2023F1第3戦オーストラリアGP】タイムスケジュール・結果
アメリカのアンドレッティ・キャデラックがすでにF1参戦を目指していることはよく知られているが、最近、かつてBARを率いていたクレイグ・ポロックがF1新規参戦を目指して『フォーミュラ・イコール』という新プロジェクトを立ち上げたと報じられている。
そして、それに加え、2021年にハースのタイトルスポンサーを務めた『ウラルカリ』のオーナーであるロシア人のドミトリー・マゼピンと、その息子であり、同年にハースのドライバーを務めたニキータ・マゼピンが、自らのチームを立ち上げてF1に新規参戦を目指すことになりそうだと報じられている。
■ウクライナ紛争によりF1を閉め出されたマゼピン
本来、『ウラルカリ』は2022年もハースのタイトルスポンサーを継続し、その支援を受けるニキータ・マゼピンも2年目のF1シーズンを迎えることになっていた。
だが、F1開幕の直前にロシアがウクライナに侵攻。これに対して世界的にロシア制裁が発令され、ハースも『ウラルカリ』並びにニキータ・マゼピンとの契約を解除している。
ドミトリー・マゼピンはそれまでF2とF3に参戦しているハイテックGPの株主でもあったが、やはりウクライナ紛争を機に、その株式を売却している。
また、マゼピンと共にハイテックGPの株主を務めていた『Fungosa Management』という会社は、伝えられるところによれば、ニキータ・マゼピンに関連する商標の管理を担当していたという。
■マゼピンが新F1チーム立ち上げを検討との情報
そしてこのほど、ロシアの『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』が、マゼピン親子がF1プロジェクトの立ち上げを検討していると報じた。
「昨日、私はマゼピンに近い匿名の情報筋と興味深い会話をした」
そう書いたジャーナリストのマリア・メルニコワは、次のように付け加えている。
「それは、ドミトリー・マゼピンがF1で自分のチームを立ち上げるという考えを諦めておらず、新しいプロジェクトに投資する準備ができているという事実についてだった」
現在ではハイテックGPとの直接的な関係はないものの、ロシアの億万長者として知られるドミトリー・マゼピンは、ハイテックGPの創業者で現在も代表を務めるオリバー・オークスと親しい関係にあると噂されている。
このため、マゼピンがハイテックGPをベースとして新F1チームの立ち上げを目指すのではないかとも推測されているようだ。