今季大幅にパフォーマンスを向上させたアストンマーティンだが、その陰で複数の技術者が離脱するという“不安な状況”も生まれているようだ。
このニュースを伝えたのはスペインのスポーツ紙『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』の特派員を務めるアルグエル・トゥレウダ・ボニファチオだ。
■好発進の陰で3人の空力技術者が離脱
今季のアストンマーティンは、アルピーヌから移籍してきたフェルナンド・アロンソが開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPで2戦連続3位表彰台という成績を残し、ここまでのところ圧倒的な強さを誇るレッドブル勢に次ぐ好位置につけている。
だが、ボニファチオによれば、その陰でからアストンマーティン3人の空力技術者が去ってしまったのだという。
その3人とは、グラント・ケネディ、マリアーノ・アルペリン、グル・ジョーの3人で、ケネディとアルペリンはすでに昨年12月にアストンマーティンを離脱し、マクラーレンに移籍している。一方、ジョーはこの3月までアストンマーティンに在籍していたが、今後はアルファタウリに移籍することになるようだ。
■アストンマーティンはその影響を軽視
普通に考えれば、短期間のうちに3人の空力担当者が離脱してしまったことはアストンマーティンにとっては今後に向けた“不安要素”となりそうだ。
だが、ボニファチオによれば、イギリスのシルバーストンに本拠地を置くチームでは、そのことによる影響はあまりないと考えているという。
「しかしながら、アストンマーティンは彼らの離脱をあまり気にしてはしていない。というのは、彼らは昨年のマシン(2022年型)の開発にとって重要だったからだ」
そう語ったボニファチオは、次のように付け加えている。
「アロンソのマシン(2023年型)には、彼らが果たした役割が実質的に残されているんだ」