2026年にエンジンサプライヤーとしてF1に復帰することを計画していたポルシェだが、どうやらその計画を断念したようだ。
■レッドブルとの交渉が失敗に終わったポルシェ
F1では2026年に新たなF1エンジンレギュレーションを導入する計画となっているが、それに合わせてフォルクスワーゲン傘下のポルシェとアウディがF1参入に向けたプロジェクトを展開していた。
アウディに関しては、現在アルファロメオというチーム名で戦っているザウバーと提携することが決定し、順調に2026年からの正式参入に向けた準備が進められている。
だが、ポルシェはレッドブルとの間で提携交渉を進めていたものの、最終的にそれが決裂。レッドブルはその後、2026年からフォードと手を組むことを決めている。
しかし、ポルシェがほかのチームと手を組む可能性はまだ残されていると考えられていた。
■ポルシェはF1プロジェクトを終了したと仏紙
だが、このほどフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』が、「あらゆることが、ポルシェが2026年のグリッドに加わるためのプロジェクトを終了したことを示しているように見える」と報じた。
「ポルシェはハイパーカー(WEC/世界耐久選手権)とフォーミュラEに集中することを決めた」
そう主張した『Auto Hebdo(オト・エブド)』のジャン・ミシェル・デスヌー記者は、次のように続けている。
「ポルシェはいつかF1に戻ってくるかもしれないし、絶対にないとは言えない。しかし、それが2026年でないことは確実だ」
「いずれにせよ、ツフェンハウゼン(ポルシェ本部があるシュトゥットガルト市の地区)から伝えられる最新の情報は、そのことを示しているようだ」
デスヌー記者によれば、これは今月17日(土)にWECの2023年開幕戦が開催されたフロリダ州セブリングで得た情報だという。