F1公式タイヤのピレリが、2023年F1第2戦サウジアラビアGP(ジェッダ・コーニッシュ・サーキット)のレース戦略予想を発表した。
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ピレリの計算では、最も速い戦略はミディアム→ハード、2番目に速い戦略はソフト→ハード、3番目に速い戦略はミディアム→ソフトと、いずれも1ストップ戦略でその差はわずかだという。
2ストップでは、ソフト→ミディアム→ソフトという予想だ。
ピレリのモータースポーツ責任者マリオ・イゾラは、「戦略的な観点からは、今週末のデータではワンストッパーが最速であることが分かっていて、3つの組み合わせはわずかな差に過ぎない」とコメントしている。
■ポイントはセーフティカーとDRSバトル
しかし、ジェッダでのポイントは、セーフティカーとDRSバトルだろう。
ジェッダ・コーニッシュ・サーキットは、ドライバーにとって大きな試練であり喜びでもある。ハイスピード・サーキットではアドレナリンも出るが、リスクも非常に高い。壁がすぐ近くに迫っているため、小さなミスも許されず、激しいバトルが繰り広げられる狭いセクションもある。
昨年はセーフティカーとバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入されており、戦略への影響も大きく、順位が入れ替わる可能性が高い。しかしいつ起こるのかということは予測不可能だ。
もう一つはDRSの使い方だ。コーナー数は27もあるが、実際はなだらかなストレートが続いて平均速度も高い超ハイスピードサーキットだ。
サーキットのレイアウトや、3箇所も設置された長いDRS区間によって何度もオーバーテイクが繰り返されるが、ライバルより圧倒的に速いペースがなければ引き離すことは難しいだろう。
引き離すための大きなポイントは、最終コーナーであるターン27を過ぎてからのホームストレート上にあるDRS区間でオーバーテイクし、ターン1から続くセクター1でどこまで引き離せるかにかかっている。
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