サウジアラビアでF1グランプリが年間2戦行われるかもしれない。
●【2023F1第2戦サウジアラビアGP】全セッションのタイム、周回数
ジェッダの高速市街地サーキットは、サウジアラビアのキディアで常設施設を建設する間の一時しのぎの解決策として作られたことは周知の事実だ。
■世界で高まるF1人気!アメリカで3レースなら、サウジアラビアで2レースも可能?
首都リヤドにあるエンターテインメント・メガプロジェクト「キディア」の建設は2019年に開始されたが、F1会場の完成時期は今年だった予定が2027年までずれ込むと報じられている。
そのため、サウジアラビア自動車連盟のチーフであるハリド・ビン・スルタン・アル-アブドゥラ・アル-ファイサル王子は、ジェッダでレースを開催し続けるとし、キディアは後日、第2の会場として追加されることになると述べた。
「F1の人気はここも含めて高まっている」と彼はジェッダで語った。
「サウジアラビアは大きな国だし、アメリカで3レースあれば、我々は2レース開催できる」
サウジアラビアとその周辺地域は、確かにF1での存在感を高めている。アラムコがスポンサーを務め、サウジアラビアが一部出資するアストンマーティンはグリッドを駆け上がり、カタール航空は最近F1の新スポンサーとしてお披露目された。
しかし、キディアはサウジアラビアのF1活動にかかわる宝石のような存在となるだろう。
「ホテルや公園など、いろいろなものができるだろう」とアル-ファイサルは言う。
「しかし、今のところ、グランプリをそこに移すことはできない。ただの大きな工事現場だ」
「プロジェクトと都市が完全に整った時にF1を誘致したいが、予想以上に時間がかかるだろう」
■F1やチーム側にとって現実的か?
しかし、サウジアラビアが1シーズンに2レース開催できるかはまだ確定していないことを認めた。
王族の一員であるハリド王子は「多くの要素を考慮する必要がある」と語った。
「2レース開催するにしても、FOMやチームにとってそれが現実的で実現可能なことなのだろうか?」
しかし、ジェッダのコースはもはや仮設とはみなされないていないので、将来的には理論上2回開催できるようになるだろう。
「そういう結果になったとしても、私は驚かないよ」。
■キディアで進むギガプロジェクトとは?
キディアで開発が進んでいるのは、テーマパーク、アリーナ、アウトドア、モータースポーツなどの施設を備えた、エンターテインメント、スポーツ、文化の拠点だ。
このギガプロジェクトは予算1兆円(80億ドル)で、「スポーツ・ウェルネス」「自然・環境」「公園・アトラクション」「移動・モビリティ」「芸術・文化」の5つの柱で構成され、総面積は334平方キロメートルだ。
スピードパークにはF1も開催できるFIAグレード1のレーシングコースと、史上最高のゴルファーの一人ジャック・ニクラウス設計のゴルフコースが設置される予定だ。