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予選中4人がタイム抹消・・・なぜ?「ターン27で4輪脱輪のトラックリミットは不可能!」違反の理由は“別のエリア”だった

2023年03月19日(日)20:26 pm

2023年F1第2戦サウジアラビアGP(ジェッダ・コーニッシュ・サーキット)の予選で、アメリカ人ルーキーのローガン・サージェント(ウィリアムズ)が最終コーナーであるターン27でトラックリミット違反を犯したことでタイムを抹消されたことが話題になった。

●【2023F1第2戦サウジアラビアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

■なぜ?ターン27で4輪脱輪は不可能!

サージェントはQ1突破を目指して1:29.721というタイムでアタックを終え、その時点でチームメートのアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)を上回るトップタイムを記録した。

しかしその数分後、サージェントのタイムが抹消された。

ウィリアムズのピットから無線で「ターン27でトラックリミット違反によりタイム抹消」と告げられると「ターン27でトラックリミット違反できないよ!」と反論した。それもそのはず、ターン27は最終ターンのことで、イン側もアウト側も壁になっていて、白線を越えて4輪脱輪は不可能だからだ。

その後、国際映像は「ピットエントリーとコースの間にあるピンク色のペイントエリアを横切っている」スロー映像を映し出していた。つまりターン27は便宜上の表現で、実際はホームストレート上で白線をわずかでも越えてはならないペイントエリアを指していた。

このペイントエリアは本来は「壁」であり、高速で走るストレートでペイントエリアをカットすると距離とタイムを大幅に短縮できることから、カットするだけでゲインする(得する)という解釈だ。また、アクセル全開の高速ストレートと低速のピットレーンの境目ということで、安全性の問題もある。

■予選中、4人がタイム抹消

予選後に発表されたスチュワードの資料もそのことについて指摘しており、予選中、サージェント以外にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデス)の4人が同じペイントエリアを横切ったことでタイム抹消になっている。

サージェントは予選後「すごく速いラップを刻んでいたけど、ピットレーン・エントリーのペイント部分を越えてしまったため、そのラップは削除されてしまった」とコメントしている。

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