2024年以降もメルセデスと契約を結ぶつもりだと示唆しているものの、7度F1チャンピオンとなった実績を持つ38歳のルイス・ハミルトンも現在の状況に不満を抱えているのは明らかだ。
■ノー・サイドポッドが機能しないメルセデス
2022年のメルセデスは、「ノー・サイドポッド」と呼ばれるユニークなコンセプトによるF1マシンを投入したものの、それまで8年連続でキープしていたコンストラクターズチャンピオンの座から滑り落ち、ランキング3位で終えてしまった。
だが、メルセデスは2023年シーズンに向けてそのコンセプトを変えようとはせず、結果として先週末に行われた開幕戦バーレーンGPではレッドブルとフェラーリばかりか、マシンに大きな修正を施してきたアストンマーティンにも先行を許すことになってしまった。
噂によれば、メルセデスはついに「ノー・サイドポッド」コンセプトを諦め、マシンに大幅な修正を施す計画を進めているという。
こうした中、ハミルトンがチームに対する不満をあらわにしている。
■チームにはマシンの問題を伝えていた
ハミルトンによれば、昨年2023年型マシンの開発に関してチームに助言したことが聞き入れられなかったのだという。
「昨年、僕は彼らにクルマの問題を伝えたんだ」
「僕はこれまですごくたくさんのマシンをドライブしてきたし、マシンに何が必要なのかはわかっているよ」
ハミルトンは母国イギリスの『BBC』にそう語ると、次のように付け加えた。
「僕は説明責任を果たすことが本当に大事だと思っている。つまり、『ああ、そうだね、我々は君の言うことに耳を傾けなかったし、マシンは必要なところに達していない。だから我々はそれに取りかからなくてはならない』と言って認めないとね」