先週末に行われた2023年F1開幕戦バーレーンGPで、宿敵レッドブルに勝つどころか表彰台に上ることすらできなかったフェラーリに対し、母国イタリアのメディアは早速辛辣な批判を行っている。
■今年のフェラーリに苛立つイタリアのメディアたち
『Tuttosport(トゥットスポルト)』は、シャルル・ルクレールがエンジントラブルでリタイアに終わり、カルロス・サインツはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソにオーバーテイクされるという結果に終わった今年のF1開幕戦は「悪夢」だったと報じている。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』も、今年レッドブルを捕まえることはすでに「ミッション・インポッシブル」に見えると報じている。
『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は次のように報じ、すでに今年のタイトルもレッドブルF1マシンに乗るマックス・フェルスタッペンが獲得するのは間違いないだろうと示唆している。
「すでに最初のレースにおいて、フェルスタッペンとレッドブルは、フェラーリの(ミハエル)シューマッハ、そしてメルセデスの(ルイス)ハミルトンを彷彿とさせた」
■本当のことがわかるのはこれからだとアラン・プロスト
しかし、4度F1ドライバーズタイトルを獲得した実績を持つ元F1ドライバーのアラン・プロストは、フェラーリを見限るのはまだ早すぎると主張している。
「まだ初戦にすぎないよ」
1990年と1991年にはフェラーリで戦った経験も持つ68歳のプロストは、ドイツの『Bild(ビルト)』紙にそう語ると、次のように付け加えた。
「少しがっかりしている人も何人かいるようだ。レッドブルとほかの全チームとの差があまりに大きかったからね。だが、それが本当にそうなのかどうかは、これからわかることだよ」