ハースF1のギュンター・シュタイナー代表はミック・シューマッハを追い出したことに後悔の念を抱いていないようだ。
■シュタイナー代表、ご機嫌
「ようやくスタンダードができた。ニコはケビンを引っ張っていくだろう」
シューマッハを追放したことに後悔はないかと尋ねられたシュタイナーは「もちろんだ。チーフエンジニアに『2人の優秀なドライバーと一緒にここに座っているのはとてもいいな』と言ったところだ。我々のために完璧に仕上げてくれたよ」と語った。
F1復帰組のニコ・ヒュルケンベルグ(35歳)はQ3進出を果たした一方、ケビン・マグヌッセンはQ1にも出られなかった。
しかし、チームのボスであるシュタイナーは心配していないようだ。
「チームメイトが可能性を示してくれたからだ」。
■マグヌッセン、心配せず
マグヌッセンは失望しながらも、2023年の開幕戦でヒュルケンベルグに大きく差をつけられたことはあまり心配していないと主張した。
「みんな僅差なんだよ」
「もし、ほんの少しでも問題が起きたら、すぐにアウトだ」
「僕サイドのガレージでは何かが足りなかったんだ。最終コーナーでペレスに引っかかってタイムロスしてしまった」
「タイム差が小さい時は、(ちょっとしたロスで)Q1が終わってしまうんだ」。
■マグヌッセン「マシンはヒュルケンベルグ向き」
同時に、30歳のマグヌッセンは、ハースの新車は「ニコにより適しているように見える」と認めている。
「クルマにはポテンシャルがあるから、あとはそれを見つけるだけだ。だから、僕にとってはちょっと残念な日だけど、一般的にはこれほど僅差になったことはF1にとって良いことだよ」。
■ミック・シューマッハ、批判された『Drive To Survive(ドライブ・トゥ・サバイブ)』は見てない
2022年にハースから解雇されたシューマッハはバーレーンGP前、シュタイナーが自身のパフォーマンスを定期的に批判していた『Drive To Survive(ドライブ・トゥ・サバイブ)』の最新版すら見ていないという。
「必ずしもテレビで自分の姿を見る必要はないんだ」とシューマッハは主張した。
■ミック・シューマッハの叔父ラルフ、ヒュルケンベルグを賞賛
しかし、シュタイナーの言動に批判的だったミックの叔父ラルフでさえ、シューマッハを交代させたハースに拍手を送らざるを得なかった。
「こうして戻ってこれたのは素晴らしい成果だ」と彼は『Sky Deutschland』に語っている。
「ニコはチームメイトとF1全体に、自分が戻ってきたことを示した」。