メルセデスのジョージ・ラッセルが、現時点においてはレッドブルの「一貫性にはかなわない」と認めた。
3日間にわたって行われたF1公式プレシーズンテストが終わり、今週末には同じバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるバーレーンGP(3月5日決勝)で2023年のF1シーズンが開幕することになる。
■好スタートが期待されるレッドブル
プレシーズンテストでは必ずしも全チーム、全ドライバーが同じ条件で走行したわけではなく、単純にテストでのタイムだけで2023年シーズンの展望を予想することはできない。
だが、F1ドライバーズタイトル3連覇を目指すマックス・フェルスタッペンが乗るレッドブルの2023年型マシンが非常に速く、安定していることは誰の目にも明らかだ。
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、自分たちには「信頼性があり、速く、先頭にいる」と語り、かなりの自信を示している。
■自分たちのパフォーマンスは問題ないとフェラーリのボス
しかし、レッドブルのライバルであるフェラーリを今季から率いることになった新チーム代表のフレデリック・バスールは2023年シーズンに向けてそれほど大きな不安は抱えていないようだ。
「概して、パフォーマンスに関しては、我々は問題なさそうだ」
そう語ったバスールは、次のように付け加えた。
「昨年のテストで誰が最速だったのか、私は思い出せない。だが、決勝に向けてポールポジションをとったのは彼ではなかったよ」
■実際のところはわからないとカルロス・サインツ
また、フェラーリのカルロス・サインツは、2023年シーズンに向けて今どう感じているかと質問されると次のように答えている。
「楽観的なのか、悲観的なのか、正直に言ってわからないよ」
「僕たちがどれくらい速いのか遅いのか、僕にはわからない。僕たちが遅くないことは確かだよ。だけど、レッドブルやメルセデスとの比較においてどれだけ速いのかはわからないよ」
「でも、レッドブルがすごく自信を持っているのは間違いない。彼らがもう一歩前進すれば、彼らを打ち負かすのは難しくなるだろうね」
■最強はレッドブルだろうとメルセデスのラッセル
一方、メルセデスに関しては、レッドブルはもちろん、現時点ではフェラーリのパフォーマンスにもついていけないのではないかと考えられている。
2023年シーズンが始まったとき、どういう序列になると思うかと質問されたメルセデスのジョージ・ラッセルは次のように答えている。
「フェラーリは1周では速いけれど、ロングランでは僕らの方がよさそうだよ」
「でも、レッドブルの一貫性にはかなわないよ」
ともあれ、今週末の開幕戦において2023年シーズン序盤の序列がはっきりと見えてくることになるのは間違いない。
2023年F1開幕戦バーレーンGPは、3月3日(金)の現地時間14時30分(日本時間20時30分)に開幕。決勝は現地時間3月5日(日)18時(日本時間24時)にスタートする。