【公式】アストンマーティン、ベッテルにオファー！その後ストロールの代役は新人フェリペ・ドルゴビッチと正式発表
アストンマーティンは、「手と手首」の怪我をしてF1公式プレシーズンテストを欠席したランス・ストロールの代わりに、セバスチャン・ベッテルがF1開幕戦バーレーンGPに電撃復帰することを否定しなかったと『BBC Sport（BBCスポーツ）』が報じた。
■ベッテルに電撃復帰の連絡をしていた
アストンマーティンF1のマイク・クラック代表は、昨年引退したセバスチャン・ベッテルと話をしていたことを認めたものの、ベッテルが代役としてのF1復帰に興味を示したかどうかについては明言を避け、「プランA」はストロールが怪我から回復してレースに出場すること、「プランB」は「来週話す」と述べていた。
ベッテルは家族との時間や社会や環境問題に時間を割きたいと述べていたが、大好きな「鈴鹿サーキットなら」スポット参戦も検討すると認めていた。
もし4冠のベッテルが電撃復帰を果たせば、ライバルだった2冠のフェルナンド・アロンソと初めてチームメートになり、アストンマーティンは世界中から大きな注目を集めるだろう。特にアロンソがテストで素晴らしいパフォーマンスを見せていたこともあり、ベッテルが乗ればアストンマーティンへの期待と応援はさらに高まる。
■代役はドルゴビッチと正式発表
しかしアストンマーティンはテスト最終日の翌日26日（日）、もしストロールが開幕戦に出場できなかった場合は、テストで代役を務めたリザーブドライバーで新人のフェリペ・ドルゴビッチがデビューすることを公式に発表した。
「バーレーンGPのドライバーラインナップについての最新情報。チームはランスが怪我から回復するまで、レース出場に向けてあらゆる可能性を与え続けます。もし彼が出場できない場合は、フェリペがフェルナンドと一緒にAMR23をドライブすることになります」。
ドルゴビッチは、この発表前にF1TVに次のように語っていた。
「チームが僕を必要とする時に備えて、自分自身の準備だけでなく、チームにも貢献できるよう努力しているよ」
「すべてはランスの状態次第なので、彼がレースに出られない場合に備えて、できる限りの経験を積んで準備をしておこうと思っている。もちろん、僕たちは彼の一日も早い復帰を願っているよ」。
■今年のF1開幕戦は新人が4人
今年のF1開幕戦は、ブラジル人のドルゴビッチに加え、アメリカ人のローガン・サージェント（ウィリアムズ）、オーストラリア人のオスカー・ピアストリ（マクラーレン）、そしてオランダ人のニック・デ・フリースの4人の新人がF1にデビューする。
フォーミュラEとF2で王者になったデ・フリースは、昨年のイタリアGP（モンツァ）で虫垂炎で欠場したアレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）の代役を務め、いきなりポイントを獲得したことが評価されて、28歳で念願のF1フル参戦デビューを果たすことになった。
昨年のF2王者で22歳のドルゴビッチも、1回のチャンスを生かせればF1フル参戦が近づくだろう。
