23日(木)にバーレーンで行われた今年の公式F1プレシーズンテスト初日のセッションでトップタイムを刻んで見せたマックス・フェルスタッペンが、今年のレッドブルF1マシンに自信を示した。
レッドブル首脳であるオーストリア出身のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、今年F1ドライバーズタイトル3連覇に挑むことになる25歳のフェルスタッペンは「まだうまくなりつつあるところだ」と語り、次のように続けた。
「彼は速いし、タイヤの労り方も上手だよ」
「我々は昨年のマシンに比較的小さな変更しか加えていないんだ。我々にとってはいい感じだね」
■「ユニークで独創的」な手法を取り入れたレッドブル
昨年大きな問題となったポーポイズ現象(マシンが高速走行時に上下に大きく振動する現象)対策のため、今年のレギュレーションではF1マシンのフロアのエッジを15ミリメートル高くするなどの調整が行われている。
だが、マルコのコメントにもかかわらず、レッドブルの2023年型F1マシン『RB19』は、そのフロア周辺を含め、多くの部分に昨年とは異なる手法が取り入れられているのも事実だ。
フェルスタッペンと同じオランダ出身の元F1ドライバーであるギド・ヴァン・デル・ガルデは、スウェーデンのストリーミングサービスである『Viaplay(ヴィアプレイ)』にレッドブルの新しいフロアは「ユニークで独創的」だと語り、次のように付け加えている。
「彼らはうまくいっているよ」
■ほかのチームが真似をする余裕はないとレッドブル首脳
シーズン前のF1写真撮影のために全チームのF1マシンがバーレーン・インターナショナル・サーキットのコース上に並べられたとき、メルセデスのルイス・ハミルトンがレッドブルの2023年型マシンを食い入るように見ているところが目撃されていた。
だが、マルコはそのことは全く気にしていないようだ。
「ほかのチームによるスパイ行為など心配していないよ。限られた予算のもとでは、もはやそんな芸当はできないんだ」
そう主張したマルコは、次のように付け加えた。
「その解決策がうまく機能するという確信がなければ、そのために金を使うことなどできないよ」
■「マシンは昨年よりもさらに速くなった」とフェルスタッペン
プレシーズンテスト初日にトップタイムを刻み、順調なスタートを切ることができたフェルスタッペンも、現時点においてはレッドブル2023年型マシンに満足できているようだ。
「昨年に比べて、マシンがさらに速くなっているのはうれしいね」
フェルスタッペンはそう語ると、次のように付け加えた。
「タイヤの機能の仕方が少し違うんだ。だけど、それ以外はいい状態にあるよ」。