アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、アルピーヌへ移籍したピエール・ガスリーの後任を務めることになったニック・デ・フリースは、「遅かれ早かれタイトル争いができる位置につけるかもしれない」と語った。
■角田ではなくデ・フリースにリーダー的役割を期待するトスト
トストは、少し前に、今年3年目のF1シーズンを迎える22歳の角田裕毅よりも、今年初めてF1フルシーズンを戦うことになる28歳のオランダ人ドライバーであるデ・フリースの方にリーダー的役割を期待することになるだろうと示唆していた。
そのことについて質問されたトストは、オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に次のように答えた。
「現在のF1マシンは非常に複雑なので、より技術的な経験を積んだ者の方が重要になるんだ。異なるカテゴリー、レース、選手権で勝利したことのある人物がね」
「だから、すぐに彼にふさわしいマシンを与えることができるよう願っているよ。常にQ3に手が届き、できるだけ多くのポイントを獲得することができるマシンをね」
■2023年型アルファタウリF1マシンは正しい方向に進んでいる
アルファタウリにとって2023年の目標は、2021年の6位から2022年には9位にまで順位を下げてしまったコンストラクターズランキングのばん回だ。
「予算が限られていたため、全ての問題に必要な取り組みを行うことができなかったんだ」
不本意な結果に終わった2022年シーズンを振り返りながらそう語ったトストは次のように続けた。
「この新しいマシン(2023年型車)に全力を注ぐ方が賢明だったんだ。設計に関しては多くのことが変わったし、ここまでのところ、全ての数値が我々が正しい方向に進んでいると示しているよ」
「もちろん、ライバルたちがどういう位置にいるのかはわからないがね」
■マシンさえよければデ・フリースはすぐに力を発揮できる
しかし、もしアルファタウリ2023年型F1マシンである『AT04』がいいパフォーマンスを発揮できさえすれば、デ・フリースはすぐに自分の力を証明できるだろうとトストは考えている。
「遅かれ早かれ、彼はタイトルを獲得する位置につくかもしれないよ」
そう語ったトストは次のように付け加えた。
「先のことなどわからないよ」