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フェラーリF1前チーム代表のマッティア・ビノット、アウディ加入がほぼ確実?

2023年02月14日(火)18:40 pm

フェラーリの内部事情に精通したジャーナリストという定評があるイタリアのレオ・トゥッリーニが、2022年シーズン限りでフェラーリF1チーム代表という肩書きを失ったマッティア・ビノットは、そのうちアウディのワークスF1チームのリーダーとして戻ってくるはずだと語った。

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■レッドブルやメルセデスはビノット加入を否定

信頼性問題やいくつかの戦略ミスが影響して2022年のタイトル争いから脱落したフェラーリだが、それでもコンストラクターズランキングではメルセデスを抑えて2位となっただけに、シーズン後にビノットが更迭されたことに驚いた者も少なくはなかったようだ。

実際のところ、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも先週、ビノットはフェラーリを率いて「いい仕事をしてきた」と語り、フェラーリを追われたことには「同情する」と語っている。

しかし、ホーナーは同時に、レッドブルがビノットをチームに招くことはないと断言している。さらに、メルセデスを率いるチームCEO兼代表のトト・ヴォルフも、ビノットがメルセデスに加わる可能性を否定したことが報じられている。

■ビノットのアウディ加入を確実視するトゥッリーニ

こうした中、トゥッリーニはポッドキャスト『Pit Talk(ピット・トーク)』に次のように語った。

「私はビノットがガーデニング休暇(他チームなどへの移籍が制限される期間)の後にF1に留まることができるようになると確信しているよ」

「彼が、アウディから近い将来グリッドに並ぶことになるチームを率いて欲しいという申し出を受けているのは絶対に間違いないよ」

新たなF1エンジンレギュレーションが導入される2026年からエンジンサプライヤーとしてF1参戦することが決まっているフォルクスワーゲン傘下のアウディだが、すでにスイスに拠点を構えるザウバーと手を組むことが確定している。

最近、アウディがザウバーの株式25パーセントを取得したことが明らかとなったが、アウディは2026年までにトータル75パーセントの株式を取得し、筆頭オーナーとなる計画だと言われている。

現在ザウバーが結んでいるアルファロメオとのチームネーミングライツ契約は今年で満了することになっており、2024年以降はアウディがザウバーを軸としたF1プロジェクトをより緊密に進めていくことは間違いだろう。

昨年までザウバーのチームCEOを務めていたフレデリック・バスールは今季からフェラーリを率いることになっており、ザウバーの新チームCEOには昨年までマクラーレンのチーム代表を務めていたアンドレアス・ザイドルが就任している。

そのザイドルの下でF1チームを率いることになるのは、ザウバーのマネジングディレクターであるアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィだが、アルンニ・ブラヴィがサーキット現場でチームを率いるのは今後適切なチーム代表候補が見つかるまでの暫定的措置だとも考えられているようだ。

■ビノットのF1復帰は2024年?

こういうこともあり、トゥッリーニをはじめ、いくつかのイタリアのメディアは、ビノットが2026年から正式にアウディのワークスF1チームとなるであろうザウバーの一員としてF1に戻ってくることになると予想しているようだ。

最近の報道によれば、ビノットはフェラーリとの間に少なくとも6か月、もしくは1年はほかのF1チームなどに加入しないという契約を結んでいるものと考えられている。もしもビノットがアウディのF1プロジェクトに関わるようになるとすれば、アルファロメオとザウバーの契約が切れた2024年からというのが順当な線かもしれない。

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