オランダ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・アルバースは、レッドブルは今年の風洞時間大幅短縮にもうまく対応できるだろうと考えている。
■大幅に風洞時間が減らされる今季のレッドブル
2022年のコンストラクターズチャンピオンとなったレッドブルは、ルールによりほかのチームたちよりも今季の風洞時間が削減されることになる。それに加え、2021年のバジェットキャップ(チームコスト上限)に違反していたことにより、レッドブルはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)から風洞時間の10パーセント削減のペナルティーを受けている。
昨年は圧倒的な強さを誇ったレッドブルだが、2023年はこの風洞時間の削減が大きなハンディキャップになるのは間違いないだろう。
だが、現役時代にはミナルディやスパイカーなどで戦った経験を持つ43歳のアルバースは、この件に関して次のように語った。
「レッドブルは裕福なチームだ。彼らには十分な予算がある」
「確かに、バジェットキャップはある。だが、それでもまだ例外はたくさんあるんだ。まだできることはたくさんあるよ」
「メルセデスのように、彼らは今後エンジン部門を少し改造することができるし、かなりいじくり回すこともできるよ」
■アルファタウリに風洞テストを行わせる可能性も?
F1関係者の中には、レッドブルがセカンドチームであるアルファタウリに非公式に風洞実験をさせる可能性もあるのではないかと疑っている者もいるようだ。
アルバースも、現在イタリアのフェラーリ本部の敷地内にファクトリーを構えるハースを引き合いに出しながら次のように語り、そういう可能性は否定できないと認めている。
「ハースは風洞を使うし、フェラーリは彼らがやっていることを見ているはずだよ」
しかし、アルバースは次のように続けた。
「だが、私の情報筋によれば、レッドブルとアルファタウリはそんなことはしないようだ」
「捕まる恐れもあるし、そこでの接触はかなり少ないよ」。