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ベッテルはまず「自分自身を見つめる必要がある」とレッドブル首脳「我々はベッテルに何ができるかを知っている」

2023年02月01日(水)19:53 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、昨年限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルがチームマネジャーとしてF1に戻ることに興味があるかどうかはまだわからないと語った。

レッドブル在籍時の2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンとなった実績を持つドイツ出身のベッテルだが、F1関係者やファンの中にはすでにベッテルの復帰を望む声をあげている者も少なくない。

まだ10代だったベッテルをF1に導き、F1チャンピオンとして歩むための道筋を整えたのが、レッドブルのドライバー育成プログラム責任者でもあるマルコだと言えるだろう。そして、マルコは最近、35歳のベッテルの次のステップはF1チームの管理ポジションに就くことかもしれないと示唆している。

■ベッテルは自分が望むことを理解する必要がある

だが、オーストリア出身の79歳となるマルコにも、ベッテルが本当にそういう形でF1の世界に戻ってきたいと考えるかどうかはまだわからないという。

マルコはドイツのテレビ局『n-tv』に次のように語った。

「彼には、まず自分自身を見つめ、実際に自分が何を望んでいるかを理解することが必要だと思う」

「もし彼が管理的ポジションに就いたら、すでにこれまでやってきたように、多くの努力と旅が必要になるだろうからね」

■我々はベッテルに何ができるかを知っているとマルコ

マルコはまた、もしもベッテルがレッドブルに戻ってくるとしても、その役割はかつてのチームメートであるダニエル・リカルドが今年務めることになるアンバサダー的なものとはならないだろうと主張している。

マルコは、レッドブルがベッテルのチーム復帰に興味を持っている理由は、「連帯感によるものではなく、彼がどのような仕事をするのかを我々が知っているからだ」とし、次のように付け加えている。

「セバスチャン・ベッテルが何を成し遂げられるかについて学んだことにより、我々は彼が進取の気性に富む知的な若者であることを知っているんだ」

■ベッテルのF1復帰のネックは環境問題?

実際のところ、ベッテルは近年環境問題に強い関心を持つようになっており、自ら政治的な発言や行動を行うようにもなっている。

F1も2026年からは化石燃料依存をやめ、100パーセント合成燃料を使用するエンジンに切り替えることになっている。

それでも、レース活動やそれに伴う移動などによりF1が今後も大量のCO2を輩出する存在であり続けるのは確かであり、ベッテルも将来に向けて何らかの「代替案」を講じる必要があると主張している。

実際に、ベッテルがレッドブルやアルファタウリのチームマネジメント的役割でF1に戻ってくる日が来るのか、あるいはどこかのチームでドライバーとして復帰する可能性があるのか? F1の環境問題なども含め、今後の進展を見守っていきたいところだ。

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