2022年シーズン限りでF1に別れを告げたセバスチャン・ベッテルが、将来的にF1などのモータースポーツが存続していくためには「何らかの代替案が必要」との考えを示した。
■F1復帰が期待されているベッテルだが・・・・・・
レッドブルで2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンとなったベッテルだが、惜しまれつつ2022年シーズンをもって現役生活にピリオドを打っている。
そのベッテルに関しては、F1復帰を望む声も聞かれており、古巣レッドブルの首脳陣たちは、ベッテルがドライバーではなくチームの管理職的役割で復帰する可能性もあると示唆している。
しかし、近年環境問題に強い関心を示しているベッテルにとっては、F1やモータースポーツの世界に復帰するという決断をするのはそれほど簡単なことではないのかもしれない。
■モータースポーツの将来を案じるベッテル
先週末にスウェーデンで行われた『レース・オブ・チャンピオンズ』に出場したベッテルは、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「僕はモータースポーツが大好きだよ。だけど、同時に将来のことに関してすごく案じているんだ」
「今は若いドライバーもいるし、僕にも子供がいる。僕がやったような形でモータースポーツの世界を経験できたのは、本当に特権だと思っているよ。そして、いつの日か、明らかな理由でそれが禁止されるとしたら、それはとても残念なことだよ」
■代替案を考えることが必要
ベッテルは、そうならないようにするためには何らかの代替案を考える必要があると主張している。
「この先もこのスポーツを続け、レースへの情熱を育みたいのであれば、代替案を考えなければならないと僕は思っている」
「あと数年は今まで通りのことを続けることができるけれど、その後は非常に大きな問題に突き当たるだろうね」
そう語った35歳のベッテルは、自分も関わっている環境活動に言及しながら次のように付け加えた。
「だから、このような運動があるのはいいことだよ。人々は、どうすれば持続可能な未来を作ることができるかを考えているんだ」。