レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、2022年シーズン限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルが近い将来F1チームのマネジャーとして復帰する可能性があると示唆した。
レッドブル在籍時の2010年から2013年にかけて4年連続でF1チャンピオンに輝いた実績を持つ35歳のドイツ出身ドライバーであるベッテルだが、今後に関しては現時点では特別な計画などがあるわけではなく、しばらくは家族との生活を楽しむつもりだとしている。
しかし、レッドブルのドライバー育成プログラムメンバーであったベッテルをF1に導いた人物であるマルコは、ベッテルがドライバーとしてではなく、F1チームのトップマネジメントとして現場に戻ってくる可能性を示唆している。
「彼がトップマネジメントのポジションで戻ってくることは不可能ではないよ」
ベッテルの母国ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったマルコは、次のように続けた。
「我々は話をしたんだ。そして、もしもそのようなポジションを得られるとしたら、それは彼にとっては魅力的なものになるだろう。それは会話の中ではっきりしたよ」
最近の噂によれば、その場合、ベッテルはレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリの運営に携わることになる可能性が高いと推測されているようだ。
ベッテルにとって、イタリアのファエンツァに本拠を構えるトロロッソ(現アルファタウリ)は2007年の第11戦ハンガリーGPからレギュラードライバーとなり、翌2008年には第14戦イタリアGPでF1初優勝を飾ったチームだ。
マルコは、微笑みを浮かべながら、次のように付け加えた。
「彼には間違いなくそのための力や人格がある。だが、しばらくの間は彼に何本か木を植えさせてあげようじゃないか」