ミック・シューマッハは、2023年にF1を継続するチャンスが完全に消えてしまった。
ウィリアムズF1は、F2に参戦していたアメリカ人ドライバーのローガン・サージェントを加入させると公言していたが、サージェントがスーパーライセンスを獲得できた場合という条件付きだった。
万が一サージェントがF1出走に必要なスーパーライセンスポイントを確保できなかった場合には、今季限りでハースのシートを失ったミック・シューマッハにウィリアムズ加入のチャンスが生まれるだろうと噂されていた。
しかし、サージェントのウィリアムズでのF1デビューが確定したことで、シューマッハは2023年に向けてほかの選択肢をチョイスするしかない状況となっている。
そして、最近の報道によれば、かつて2010年から2012年までの3年間にわたって父ミハエル・シューマッハが所属していたメルセデスが、その息子である23歳の若いドイツ人ドライバーにリザーブドライバーのポジションを用意することになるだろうと考えられている。
■シューマッハのためにできることがあるはずだとメルセデスのボス
「まだきちんと話をしたわけじゃないんだ」
アブダビGP決勝後に『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったメルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、次のように続けた。
「私からすれば、困難な時期を迎えているミックに、我々は彼を評価していると言うことが重要だったんだ」
「彼はテストドライバーとしてではなく、グリッドにつく資格があるよ」
「おそらく、我々が役割を果たせるような中間的なステップがあるんじゃないかと思うよ」
■メルセデスのオファーは魅力的だとラルフ・シューマッハ
ミックの叔父である元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、このオファーはミックにとって魅力的なものだと考えている。
「トト・ヴォルフのオファーはとても魅力的だと思う。なぜなら、彼(ミック)は大きなチームで働き、プロセスを理解するチャンスを得られるだろうからね」
そう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。
「そうすれば、彼は新たな経験を積み、さらに強くなってカムバックすることができるよ」。