メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフが、ダニエル・リカルドが2023年には古巣レッドブルに復帰することになるのは間違いないと示唆した。
2022年シーズン限りでマクラーレンのシートを失ったリカルドだが、少し前までは2023年にはメルセデスとリザーブドライバー契約を結ぶ可能性が高いと考えられていた。
しかし、最近では、オーストラリア出身ドライバーである33歳のリカルドは、かつて2018年まで所属していたレッドブルに復帰し、そこで2023年はリザーブドライバーを務めることになると報じられている。
■リカルドとは交渉したと認めたメルセデスのボス
「確かに話し合いはあった」
メルセデスF1チームを率いるヴォルフはそう語ると、次のように続けた。
「加えて、もちろん、彼は素晴らしい男だよ」
「ダニエルにシートがないのは、本当に残念だ。彼はレースカーに乗るべき人間だからね。その前の数年間は非常によかったのに、なぜ彼とマクラーレンの間でうまくいかなかったのか、それを本当に理解できている者は誰もいないと思うよ」
■リカルドがレッドブルと契約するのはほぼ確実に
実際のところ、今季のF1最終戦が行われた先週末のアブダビでは、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、リカルドとはすでに2023年のサードドライバー兼ブランドアンバサダーとしての契約を結んでいると発言したものの、すぐにそれを撤回するという一幕もあった。伝えられるところによれば、まだ実際には契約書への署名は済んでいなかったようだ。
しかし、レッドブルとリカルドが契約を結ぶことになるのがすでに確実な状況であることに間違いはないようだ。
「おそらく、我々が何を望んでいるかを考えるのに、あまりにも多くの時間が必要だったんだ」
そう語り、リカルドとの交渉に時間がかかりすぎたこともその理由のひとつだろうと示唆したヴォルフは、リカルドがかつて所属していたレッドブルに戻るのはいいことだと次のように付け加えた。
「それに、レッドブルは彼のホームだ。彼はみんなを知っているし、そこで彼がいい契約を結ぶことを望んでいるよ」
一方、メルセデスに関しては、2023年には今季限りでハースのシートを失った23歳のミック・シューマッハをリザーブドライバーに迎える可能性が高いと考えられている。