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【ハースF1】来季のドライバー決定は「もうすぐ」とチーム代表 うわさではヒュルケンベルグが「当確」 アストンマーティンが来季控えにバンドーン起用

2022年11月02日(水)17:12 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、来週末に開催される2022年F1第21戦ブラジルGP(13日決勝)の前に2023年のドライバーラインアップを決定するようだとのうわさが事実であることをほぼ認める発言を行った。

■来季はシューマッハに替えてヒュルケンベルグ起用が濃厚に

ハースではすでにデンマーク人ドライバーであるケビン・マグヌッセンとは2023年の契約を結んでいる。しかし、今年ハースで2年目のF1シーズンを送っている23歳のミック・シューマッハに関しては、今季限りでシートを失う可能性が高いとうわさされている。

そして、2023年にそのシューマッハの後任となる可能性が高いドライバーとして、シューマッハと同じドイツ出身ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグの名前があげられている。

2019年までルノーのフルタイムドライバーだったヒュルケンベルグだが、現在はアストンマーティンのリザーブドライバーを務めている。そして、35歳のヒュルケンベルグは、最近のインタビューの中で、2023年に向けては「楽観的」に考えていると述べ、ハース加入がほぼ確実な状況となっていることを匂わせている。

■重要なのは中長期的に誰がベストなのかだとチーム代表

ハースを率いるシュタイナーは、ドイツのテレビ局『n-tv』から、2023年に向けたドライバー人事が決まるのはいつになるのかと質問された次のように答えた。

「もうすぐだよ」

また、シューマッハ続投の可能性について尋ねられたシュタイナーはまだ「五分五分」だと答えたものの、伝説的F1ドライバーであるミハエル・シューマッハの息子は最近のレースでは「間違いなくよくなってきている」と認めている。

しかし、シュタイナーは、今チームが考えなくてはならないのは、最近のレースのことではなく、将来に向けてのことだと次のように続けた。

「私に言わせれば、もはや1レースや1周の問題ではないんだ。私にとって重要なのは、ハースF1チームにとって何が中長期的にベストなのかということだよ」

「しかし、それは、『ミックが今ポイントを取れば、彼がとどまれるかもしれない』というようなことではない。決定的な要素は、誰が安定的にチームを未来に導くかということなんだ」

■アストンマーティンは来季のリザーブにバンドーン起用を決定

こうした中、アストンマーティンが1日(火)にベルギー出身ドライバーであるストフェル・バンドーンを2023年に新たなリザーブドライバーに迎えると発表したことも、ハースがうわさ通りヒュルケンベルグと2023年の契約を結ぶ決断をしたことを裏付けるものだと考えられている。

ヒュルケンベルグは2012年と2014年から2016年までアストンマーティンの前身であるフォース・インディアで走っていたことがある。そして、2020年以降もレーシングポイント、そしてアストンマーティンと名前が変わったチームでリザーブドライバーを務めており、2020年と2022年には新型コロナウイルスに感染したレギュラードライバーの代役として5レースに出走した実績を持っている。

つまり、アストンマーティンにとってヒュルケンベルグが頼りになる控えドライバーであることは確かであり、2023年に向けてそのヒュルケンベルグではなく、かつてマクラーレンで戦っていたバンドーンを新たなリザーブとして迎えるということは、ヒュルケンベルグが来季ハースのシートを獲得することが確定したことを示すものだと見られているわけだ。

シューマッハが2023年も3年目のF1シーズンを迎えることができるのか、あるいは、ヒュルケンベルグが4年ぶりにフルタイムドライバーとしてF1復帰を果たすのか、その答えは来週明らかになりそうだ。

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