NEXT...F1開催スケジュール

【予算上限問題】FIAとレッドブル、罰金10億円と空力開発時間10%削減で合意

2022年10月29日(土)0:01 am

F1第20戦メキシコGPを前に、FIA(国際自動車連盟)とレッドブルは、2021年財務規則(ファイナンシャル・ルール)に違反したことを受け、ABA(Accepted Breach Agreement=違反承認合意書)を締結したと発表した。

●【2022F1第20戦メキシコ・シティGP】タイムスケジュール・結果

F1は初めて財務規則(ファイナンシャル・ルール)を設け、2021年の年間支出に関する申告を今年3月までに提出することが義務づけられたが、コストキャップ管理局が財務規則に基づく審査を行い、レッドブルには規則違反があったことが判明した。

■アストンマーティンの審査に対する姿勢は評価

FIAは金曜日、メキシコシティで以下のように発表した。

レッドブルは無駄な抵抗をせず、求められたことに対して誠実に協力的に対応したという。

「FIAは、レッドブル・レーシングが審査プロセスを通じて協力的に行動し、追加情報や証拠の提出を求められた場合には適時に提供しようとしたこと、今年は財務規則が完全に適用される最初の年であり、RBR(レッドブル・レーシング)がいかなる時にも不誠実、不正、詐欺的に行動しようとしたという非難や証拠、またコストキャップ管理局から故意に情報を隠蔽しなかったことを認めた」

「このような状況下、コストキャップ管理局はレッドブル・レーシングに対し、この問題を解決するためのABAを提案した。その申し出をレッドブル・レーシングは受け入れた」

■レッドブルの違反内容とは?制裁金は10億円

違反内容を要約すると、レッドブルは2021年の予算上限である118,036,000ポンド(約202億円)の5%未満、1.6%にあたる1,864,000ポンド(約3億1,900万円)超過しており、軽度の違反であることが明らかになった。

FIAは、レッドブルが「2021年の提出書類の中の想定税額控除額である143万1438ポンド(約2億4500万円)に対して通年報告書類内で正しい処理をしていれば」、予算上限の0.37%にあたる432万652ポンド(約7400万円)の超過だっただろうと認めている。

制裁金については、レッドブルはABAの締結日から30日以内にFIAに対して700万ドル(約10億3,400万円)を支払う必要がある。

■さらに風洞とCFDの使用時間を10%削減

また、風洞テストや数値流体力学(CFD)の制限値を10%削減するマイナーなスポーツペナルティーも課された。

レッドブルのチャンピオンシップの順位に基づき、その配分を計算するための係数は70%から63%に下がる。

またレッドブルは、ABAの作成に関連してコスト・キャップ管理局が負担した費用を負担するものとする。

FIAは、ABAを締結するというコストキャップ管理局の決定は、「この問題を解決する最終決定であり、上訴の対象にはならない」と述べている。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、金曜日の午前中にメキシコシティでこの内容についてコメントする予定だ。

もしレッドブルがABAの条件に従わない場合、さらなる手続き違反が発生し、自動的にコストキャップ裁定委員会に付託されることになる。

■ウィリアムズとアストンマーティンも罰金

今年6月、ウィリアムズは、財務規則に対する手続き上の違反が見つかった最初のチームとなり、25,000ドル(約370万円)の罰金を課せられていた。

また、先ほど発表されたアストンマーティンの手続き上の違反については、45万ドル(約6,650万円)の罰金が科せられている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック