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アロンソのフェラーリとマクラーレン時代の元同僚デ・ラ・ロサ、アストンマーティンF1に加入!基盤作り着々

2022年10月14日(金)1:20 am

フェルナンド・アロンソは、F1を引退するセバスチャン・ベッテルに代わり来シーズンからアストンマーティンに加入することは発表済みだが、かつてマクラーレンやフェラーリで同僚だった同郷のペドロ・デ・ラ・ロサと再びタッグを組むことになった。デ・ラ・ロサはアストンマーティンの「チーム・アンバサダー」に任命され、非常に幅広いエリアでの活躍が期待されている。

■マーケティングとコマーシャル面でのサポート

ペドロ・デ・ラ・ロサのために全く新しい役割が設けられた。AMF1フォーミュラワン事業のコミュニケーション、メディア、PR、マーケティング、プロモーション、コマーシャル、一般アドバイザリー業務を担当するという。

主にコミュニケーション/メディア/PRチーム、マーケティング担当、ゲストサービス担当、コマーシャルセールス担当と協力して、チームのコース外での可能性を最大限に引き出すことに努めるとのことだ。

■若手育成も担当

また、51歳のスペイン人は、AMF1の新しいドライバー開発プログラムのコンサルタントとして、若手の才能あるドライバーの選抜、トレーニング、育成を支援する。

アストンマーティンはすでに2022年F2チャンピオンに輝いたばかりのフェリペ・ドゥルゴヴィッチをアストンマーティンのドライバー開発プログラムの最初のメンバーとして、そして控えドライバーの一人として発表済みだ。

ドゥルゴビッチはシーズン末のF1アブダビGPのFP1でランス・ストロールの代役を務める見込みで、22歳のブラジル人ドライバーはその翌週に同じくヤス・マリーナ・サーキットで行われる若手ドライバーテストにも参加する。

■テストドライバーとして評価が高かったデ・ラ・ロサ

デ・ラ・ロサは、1999年から2012年までF1で活躍し、合計5チームから104グランプリに参戦した。しかし、F1パドックでの彼の評価を上げたのは、トップクラスのテストドライバーおよびシミュレータードライバーとしての豊富な経験だった。F1テストドライバーとして走行した距離は6万5,000マイルを超える。

ペドロ・デ・ラ・ロサは、アロウズ、ジャガー、マクラーレン、BMWザウバー/ザウバー、HRTでドライブ。最高位はマクラーレンに乗っていた2006年F1ハンガリーGPの2位だった。

365日稼働とコース上では65,423マイル(105,288km)の走行を達成した、F1史上最も経験豊かなテストドライバーの一人だ。

■F1以外では数多くのチャンピオンを獲得。F1引退後は金融関連の修士課程修了

1989年にはフォーミュラ・フィアットのチャンピオン、1990年にスペイン・フォーミュラ・フォードのチャンピオン、1992年にフォーミュラ・ルノーUKのチャンピオン、1995年に全日本F3チャンピオン、1997年にフォーミュラ・ニッポン(現スーパー・フォーミュラ)のチャンピオン、1997年に全日本GTチャンピオンに輝いた。

その後、2017年には金融市場に関するさまざまなコースや修士課程を提供するバルセロナの金融教育機関『Instituto BME』で高等金融ディプロマを取得している。

■デ・ラ・ロサ「アロンソとチームで働く仲間たちはよく知っている」

チーム・アンバサダーに就任したペドロ・デ・ラ・ロサは、次のように述べた。

「このたび、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームにチーム・アンバサダーとして参加できることを嬉しく思っています。マクラーレンとフェラーリに在籍していた時、(2023年のレースドライバーである)フェルナンド・アロンソと幅広く仕事をしていたので、チーム内の多くの顔をすでに知っていますし、組織内のすべての人と知り合いになることを楽しみにしています」

「私は自分の経験と専門知識を生かし、2023年シーズンに向けてチームが成長し、勢いを増していることをさらに発展させるために、特にマーケティングとコマーシャル面でのサポートに力を注いでいくつもりです」

「AMF1のポテンシャルが非常に高いことは明らかであり、新しいテクニカルリーダーや新しい企業パートナーなど輝かしい顔触れが揃っていて、来年にはフェルナンドを迎えることで、チームのリソースと成功への決意はさらに強固なものになります」

「旧友であり、同郷のフェルナンドと一緒に仕事ができることを期待していますし、そしてF1へ辿り着くまでのジュニアカテゴリーをすべて制覇した才能あるレーサー、ランス・ストロールと一緒に仕事ができることを楽しみにしています」

「この組織に加わるには完璧なタイミングであり、私は、あらゆる機会を最大限に生かし、共にエキサイティングな未来を築くために懸命に働きます」。

■「ペドロの専門知識と経験を否定する人はF1界にはいない」

アストンマーティンF1代表マイク・クラックは次のように語った。

「チームがペドロ・デ・ラ・ロサを起用したのは、我々のF1活動のあらゆる要素を構築し強化するという決意を再び明確にするものです。ペドロのチーム・アンバサダーとしての役割は、パートナーとの協力関係の強化、メディアやファンとの交流、新しいドライバー開発プログラムの立ち上げといった我々の努力にとって中心的なものとなるだろう」

「ペドロの専門知識と経験を否定する人はF1界にはいないだろうし、彼の役割の範囲内で私たちに貢献するだけでなく、他の分野でも私たちの発展と改善に役立つ新しい方法を見出してくれると確信している。彼は、私たちのチームにとって素晴らしい存在だ」。

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