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【F1移籍情報】2023年F1シーズンに向けたミック・シューマッハとダニエル・リカルドの状況は?

2022年10月01日(土)6:18 am

アルファロメオが27日(火)に、中国人F1ドライバーである周冠宇との契約を2023年まで延長したことを発表したことで、来年のシートに空きがあるF1チームは、ウィリアムズ、ハース、アルピーヌの3チームだけとなっている。

■アルピーヌの第一希望はピエール・ガスリー

このうちアルピーヌは、現在アルファタウリに所属しているピエール・ガスリーの2023年の契約を買い取る形で交渉が進められており、もしもアルファタウリがその後任となるドライバーを確保することができれば、アルピーヌの2023年のドライバーラインアップもそこで確定することになりそうだ。

だが、もしもガスリーの移籍が実現しなかった場合、アルピーヌでは第16戦イタリアGPで虫垂炎により欠場となったアルボンの代役としてウィリアムズでF1デビューを飾り、9位入賞という印象的なパフォーマンスを見せたオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースの獲得に動くか、もしくは、現在F2選手権でランキング4番手につけているオーストラリア人ドライバーのジャック・ドゥーハンの起用に踏み切る可能性もあるのではないかとも言われている。

一方、2022年にF1でフルタイムドライバーを務めている者の中で、まだ2023年に向けた去就がはっきりしていないのは今季いっぱいでマクラーレンと決別することが確定しているダニエル・リカルドと、いまだにハースとの残留交渉がどう進展するのかが不透明な状況となっているミック・シューマッハの2人だけとなっている。

■ハースはシューマッハ残留もしくはヒュルケンベルグ起用?

7度F1王座についた伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハを父に持つ23歳のシューマッハだが、これまでの報道によれば、仮に2023年のシートを確保することができなければ、このままF1キャリアを終えてしまうリスクもあると考えられている。

こうした中、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、2023年にデンマーク出身ドライバーのケビン・マグヌッセンのチームメート決定にはもっと時間をかけるつもりだとしている。

「我々にはプレッシャーはないんだ。正しい決断を下したいし、そのために時間をかけているよ」

今週末に今季のF1第17戦シンガポールGP(10月2日決勝)が開催されるマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでそう語ったシュタイナーは、次のように続けた。

「これ以上得るべき知識がなくなれば、決断する準備が整うだろう。だが、今のところは、まだいろいろと検討中だよ」

「来年に向けて我々が望むものが何なのかという明確なビジョンはまだないんだ。スピードだろうか? 経験だろうか? だから、我々は必要な時間をかけていくつもりだよ」

うわさによれば、現在アストンマーティンのリザーブドライバーを務めているドイツ人ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグがハースのもうひとつのシートを確保する可能性も高いと考えられている。

だが、その一方で、シュタイナーはリカルドからの電話を受ける用意もあると示唆している。

■リカルドはトップチームとのリザーブ契約を検討

しかし、F1通算8勝の実績を持つオーストラリア出身のリカルドは、常に下位グループに位置しているハースへの移籍よりも、2023年にはトップF1チームのリザーブドライバーを務めることの方が、最終的には2024年のフルタイムシートを獲得できる可能性が高いだろうと考えているようだ。

「僕は、すでに言ったように、簡単に手に入れられるマシンに乗りたいとは思っていないんだ」

そう語った33歳のリカルドは次のように続けた。

「僕のマネジャーはほとんどすべてのチームと話をしており、交渉も進められているよ。僕たちは、最善の選択肢を見つけようと情報を収集しているところさ」

「僕は来シーズンの先まで目を向けているんだ。今のところ交渉は内密に行われているけれど、とても前向きだよ。最後のレースで判断されると言われることもあるけれど、F1に長くいる多くの人たちは、僕がドライビングを忘れていないことを理解しているよ」

「いくつか嬉しい言葉もかけてもらったし、それがキャリアを続けていけるという自信を僕に与えてくれたよ」

■今後のドライバー市場の動きはガスリーの去就次第?

一方、ウィリアムズもニコラス・ラティフィとの契約を延長しないことを発表しており、2023年に誰がアレクサンダー・アルボンのチームメートになるのかは、現時点では明らかとなっていない。

しかし、2023年にラティフィの後任を務める可能性があるドライバーとしては、デ・フリースやシューマッハなどの名前が挙がっているようだ。

デ・フリースに関しては、レッドブルがガスリーの後任候補として検討しているともうわさされており、いずれにしても、ガスリーがアルファタウリに残留するのか、あるいはアルピーヌへの移籍が実現するのかによって、ほかのドライバーたちの去就にも大きな影響が生じることになりそうだ。

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