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セバスチャン・ベッテル、F1引退と夢の実現、環境問題、フェラーリ時代、今後の家族生活とF1復帰について語る。「F1引退」にチームオーナーやアロンソが関係した?

2022年09月28日(水)19:49 pm

セバスチャン・ベッテルが、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールによってチームを追い出されることになったためにF1引退を決めたのではないかといううわさを否定した。

■ベッテルのF1引退は環境問題とのジレンマがきっかけ?

レッドブル時代に2010年から2013年にかけて4年連続でF1チャンピオンとなった実績を持つベッテルだが、2022年シーズン限りでのF1引退を表明している。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』から、F1を引退する決断をしたのは、レースや移動に燃料を大量に消費するF1で働きながら環境問題にも取り組むという矛盾した状況から脱却するためでもあるのかという趣旨の質問を受けたベッテルは次のように答えている。

「テニスプレーヤーたちだって移動は多いよ」

「一般的に、僕たちは自分の才能を生かすための野心を追求しなくてはならないんだ。そして、その観点からすれば、僕は自分の夢を実現できたんだから満足しているよ」

「僕たちドライバーはレースが好きだし、チャレンジしたいと思っている。自分がやっていることをできるようにするためなら、お金を払ってもいいくらいだよ」

■チームオーナーとアロンソによって追い出されることに?

だが、35歳のベッテルが引退の決断したのは、実はチームオーナーのストロールが2023年以降は現在アルピーヌに所属しているフェルナンド・アロンソを起用することを望んだために、そうせざるを得なかったのではないかとのうわさもある。

ベッテルが引退発表を行った直後にアロンソが2023年にその後任としてアストンマーティンに移籍することが発表されたことから、事前にストロールとアロンソの話が進んでいたのだと考えている者も少なくないようだ。

しかし、こうしたうわさに関して、ベッテルは次のように主張した。

「やめるという決断をしたのは僕自身だよ」

「チームもストロールも関係ないよ」

ベッテルは、結果として「もちろん、彼(アロンソ)のために道を開いた」のは事実だと認めながらも、現役最年長F1ドライバーであるアロンソも自分の決断には何の影響も及ぼしていなかったとしている。

■ベッテル最大の失敗はフェラーリ移籍?

一方、F1関係者の中には、ベッテルのキャリアで最大の失敗は、2014年シーズン限りでレッドブルを離れてフェラーリに移籍したことだと言う者もいる。

その後、チームとの関係が悪化したこともあって2020年シーズン限りでフェラーリのシートを失ったベッテルは、2021年にアストンマーティンに移籍したものの、もはや4回F1王座に就いたドライバーにふさわしいパフォーマンスを見せることができない状況となってしまっている。

しかし、ベッテルは、フェラーリへ移籍したことを後悔してはいないと主張している。

「フェラーリでは素晴らしい時期を過ごせたよ」

「2回F1タイトルにも近づいたんだ。でも、うまくいかなかった」

「勝てなかったのには理由があるけれど、僕はそれに関しては冷静だよ」

そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。

「僕はフェラーリで多くの時間を過ごしたし、チームとそこにいるみんなをすごく尊敬しているよ」

■レースのない生活にいつ飽きるか様子を見たいとベッテル

ともあれ、ベッテルのF1現役生活もあと6レースで終わりを迎えることになるわけだが、2023年に向けて何か計画はあるのかと尋ねられたベッテルは次のように答えている。

「まだ決めていないし、わからないよ。時間がたてばわかるだろうね」

ベッテルは、とりあえず家族と一緒に過ごすことを優先するつもりだとしながら、次のように続けた。

「それに飽きるまでどれくらいかかるか様子を見たいと思っているんだ。もしかしたら、3か月で飽きて、泣きながら復帰したいと言うかもしれないよ」

「あるいは、もうサーキットにいないことが好きになって、家族と楽しく過ごすだけになるかもしれないね」

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