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アウディとメルセデスがドイツ人ドライバーであるミック・シューマッハの獲得に興味?

2022年09月08日(木)20:00 pm

現在アルファロメオとしてF1を戦っているザウバーが、ミック・シューマッハのF1キャリアを救う可能性がありそうだ。しかし、それは2023年シーズンではなく、それ以降のことになるだろう。

フォルクスワーゲンの傘下にあるドイツの自動車会社アウディは、2026年に新たなF1エンジンレギュレーションが導入されるのを機にF1に参戦することを正式に発表している。

■アウディによるザウバー買収計画はシンガポールGP前に発表か

これまでのうわさでは、アウディはスイスのヒンウィルに拠点を置くザウバーを買収し、2026年から自らのワークスF1チームとして活動をする計画だと言われている。

そして、アウディが参戦発表した直後に、現在ザウバーF1チームとネーミング契約を結んでいるアルファロメオがその契約を2023年シーズンいっぱいで終了すると発表しており、このことからもアウディとザウバーが手を組むのは確実だと考えられている。

ドイツを拠点とする『f1-insider.com』は、アウディとザウバーの計画については、今季のF1第17戦シンガポールGP(10月2日決勝)の前に発表される可能性があると報じている。

『f1-insider.com』によれば、アウディはドイツ人ドライバーがコックピットに座ることを望んでいるとしており、7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子であれば申し分のない選択肢になりそうだ。

だが、それは早くとも2024年まで待つ必要がありそうだ。

2023年までアルファロメオとの契約があるザウバーでは現在フィンランド人ドライバーのバルテリ・ボッタスと中国人ドライバーである周冠宇というラインアップで戦っているが、ボッタスとは少なくとも2023年までの契約を結んでいるのは間違いない。周との現在の契約は2022年までとなっており、現時点では来季の契約についての発表はないものの、大方の見方では周が来季も残留することになる可能性が高いと考えられている。

■アウディの希望はドイツ人ドライバー獲得とドイツGP復活

アウディのマルクス・ドゥスマン会長は、この件について次のように語っている。

「もちろん、我々はまだチームを決めていない。だから、ドライバーも決まっていないよ」

「我々はドイツ人ドライバーを起用したいと思っているし、ドイツで(F1)レースが行われることを望んでいる。私に言えるのはそれだけだよ」

現時点では、F1には2人のドイツ人ドライバーがいる。だが、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは今シーズン限りでのF1引退を発表しており、シューマッハは現在所属しているハースのシートを失う可能性が高いと言われている。つまり、場合によっては2023年にはF1にひとりもドイツ人ドライバーがいなくなる可能性もある。

■メルセデスもシューマッハに注目

シューマッハに関しては、ハース残留がならなかった場合、ニコラス・ラティフィの後任としてウィリアムズに移籍する可能性もあると考えられている。しかし、それもだめだった場合には、2024年の復帰を目指して2023年は浪人生活を送ることになるかもしれない。

こうした中、シューマッハに関しては、たとえ1年F1から離れたとしても、2024年にはアウディとの関係が強化されるザウバーか、あるいは、やはりドイツの自動車会社のワークスF1チームであるメルセデスでF1復帰できる可能性もあると考えられている。

実際のところ、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフも、シューマッハの獲得に興味を示したと伝えられている。

「ミックは人柄が素晴らしいんだ。彼には才能もあるし、速い。彼にはもう少し時間が必要なだけだよ」

「もし、我々に受け入れる余地が出たならば、我々は常に最高のパフォーマンスを見せるドライバーを確保するし、ミックは間違いなく我々が注目しているドライバーだよ」

オーストリア出身のヴォルフはそう語ると、次のように付け加えた。

「だが、今のところ、我々のマシンは2台とも埋まっているよ」

現在メルセデスでコンビを組んでいるルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルの契約は、いずれも2023年までだと考えられている。

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