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フェラーリがレッドブルのチーム予算管理を疑問視「シーズン中のシャシー開発は予算が許さないはず」“抜け穴”はあるのか?

2022年08月29日(月)22:35 pm

今季のF1第14戦ベルギーGPが開催された先週末のスパ・フランコルシャンで、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、レッドブルが本当に今季のバジェットキャップ(チーム予算上限)を守っているのかどうかは疑問だと示唆した。

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■軽量化マシンの投入がうわさされるレッドブル

現在ドライバーズランキングとコンストラクターズランキング両方でトップに立っているレッドブルだが、実際のところ現在コース上で戦っている2022年型F1マシン『RB18』は今年の技術レギュレーションに定められたF1マシンの最低重量にはほど遠い、非常に重いマシンで戦っていることが知られている。

だが、最近の報道によれば、レッドブルは現在より軽量なF1マシンを開発中であり、準備が整えば改めてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)によるクラッシュテストを受けることになるようだと伝えられている。

実際のところ、現在ドライバーズランキングのトップに立っている2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、先週末のスパ・フランコルシャン・サーキットで次のように語っていた。

「今後、新しいシャシーを手に入れることになるよ」

「どれくらい軽くなるのかは僕にはわからない。だけど、もしそれがうまく機能すれば助けになるだろうね」

■シーズン中の新シャシー開発は不可能だとフェラーリ

こうした中、フェラーリを率いるビノットは、今季は年間のチーム予算が1億4000万ドル(約194億円)までと制限されているにもかかわらず、レッドブルがシーズン半ばにそれほど大規模な開発を行うことができるとは思えないと疑問を呈している。

「我々には軽量シャシー、あるいはそれ以外のどんなシャシーであろうが、シーズン中に開発する余裕などないよ。予算がそれを許さないからね」

「もし、ほかのチームでそれが可能だとしたら、私は非常に驚くだろうね。モニタリングが十分かどうか、自問する必要がある。残念ながら、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)にはそれを監視している人はほとんどいないからね」

そう語り、暗にレッドブルがバジェットキャップの抜け穴のようなものを見つけて、それを利用している可能性もあると示唆したビノットは次のように付け加えた。

「今後はそれを改善する必要がある。もし、財政的ルールによって選手権が決まるとしたら、本当によくないことだからね」。

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