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2022年F1シーズン後半のレッドブル対フェラーリ エンジンペナルティのタイミングもひとつのカギに

2022年08月23日(火)21:14 pm

現在レッドブルとフェラーリによって争われている2022年のF1タイトルだが、今週末にスパ・フランコルシャンで行われる第14戦ベルギーGP(28日決勝)以降の9戦を戦う上では、どこでエンジン交換によるグリッド降格ペナルティを受けるかがひとつのポイントになってきそうだ。

■どこかでグリッド降格ペナルティを受けることになるレッドブルとフェラーリ

フェラーリは2022年シーズン序盤にエンジンの信頼性問題を抱えてきており、すでにシャルル・ルクレールとカルロス・サインツはいずれも年間許容数を超える4基目の主要エンジンコンポーネントを投入し、すでに最初のグリッド降格ペナルティを受けている。

そして、フェラーリではシーズン後半には信頼性とパフォーマンスの両面を改良したエンジンを投入するとしており、そうなればまたそのレースでグリッド降格ペナルティを受けることになる。

一方、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、現時点では3基目の主要コンポーネントを投入しており、今後どこかで4基目を投入することになるのは避けられそうになく、そこでグリッド降格ペナルティを受けることになる。

■この点ではレッドブルの方がフェラーリより有利だとアルバース

元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、エンジンペナルティを受けるレースを選択する際に、レッドブルの方がフェラーリよりも有利な立場にあると考えている。

かつてミナルディやスパイカーなどでF1を戦った経験を持つ43歳のアルバースは母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。

「レッドブルには、しばらく様子を見る機会がある」

「もしもフェラーリがモンツァ(第16戦イタリアGP/9月11日決勝)でエンジン交換をしなければならないとしたら、マッティア・ビノット(チーム代表)は深刻な問題に直面し、ランニングシューズをつかまければならなくなると思うよ」

ティフォシと呼ばれる熱狂的フェラーリファンがあふれかえることで知られるモンツァ・サーキットで、もしもフェラーリのドライバーがグリッド後方からスタートすることになれば、ビノットは走ってその場を逃げ出す必要があるだろうと冗談を語ったアルバースは、次のように続けている。

「レッドブルもそうすることができるし、そうすれば彼らはどちらも後方からのスタートとなる。だが、彼ら(レッドブル)の場合は戦略的にモンツァでそれを行う機会もある。そこならば彼らが失うものも少なくてすむだろう。スパよりもオーバーテイクしやすいからね」

これまでの報道によれば、フェラーリでは夏休み明け最初のレースとなる今週末のベルギーGPで新しいエンジンを投入する可能性が高いと考えられているようだ。

■最終的にタイトルを手にするのはフェルスタッペン

今後エンジンペナルティを受けるタイミングをどうするかがシーズン後半を戦う上でのポイントのひとつになるのは確かだろう。だが、現時点でランキングトップに立っているフェルスタッペンと、2番手につけているルクレールの差は80ポイントにまで開いてしまっており、フェルスタッペンが圧倒的に有利な立場にいることは間違いない。

しかし、アルバースは同じオランダ人ドライバーであるフェルスタッペンにとって、まだ完全に安心できる状況にあるとは考えていないようだ。

「80ポイントは大きいよ。だが、もし彼が2回コースオフしたり、不運なことがあったりしたら、その差がすぐになくなってしまうこともある」

そうコメントしたアルバースだが、今季これまでのフェラーリの戦いぶりを見る限り、最終的にはフェルスタッペンが2年連続でF1王座に就くことになるだろうと次のように締めくくっている。

「ルクレールは質の高いドライバーだが、やはり器量の差があるのは確かだ。彼はまだミスを犯しているし、フェラーリの戦略は悲惨なものだった。彼らは全くうまくコントロールできていないよ」。

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