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ピアストリの一件はフラビオ・ブリアトーレの“筋書き”によるものだと元F1ドライバー

2022年08月11日(木)6:56 am

ドイツ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーは、アルピーヌのジュニアドライバープログラムに所属しているオスカー・ピアストリがアルピーヌで2023年にF1デビューすることを拒んだというセンセーショナルなニュースの背後にフラビオ・ブリアトーレの存在があったのは間違いないと考えている。

■ピアストリ問題を操ったのはフラビオ・ブリアトーレ?

“火のないところに煙は立たぬ”と言われるが、最近のピアストリの一件に関しては、その背後でかつてベネトンとルノーでチーム代表を務めていたブリアトーレが動いていたようだとのうわさがささやかれるようになっている。

それは、ピアストリのマネジャーを務める元F1ドライバーのマーク・ウェバー、今季いっぱいでアルピーヌを離れ、来季はアストンマーティンに移籍するフェルナンド・アロンソ、そしてこの2人のF1ドライバーとしてのキャリアを支えてきた人物であるブリアトーレが、ピアストリのマクラーレンとの契約に関与していたというものだ。

アルピーヌのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーも「証拠はない」としながら、背後で何らかの“情報共有”が行われていたとしても自分は驚かないと語り、暗にそういうことがあった可能性もあると示唆している。

■FIAがピアストリとマクラーレンの契約を承認との報道も

最新の報道によると、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)の契約承認委員会は、現在のピアストリの契約はエンストンに本拠を置くF1チームではなく、アルピーヌのドライバーアカデミーとだけ結ばれているものだと認め、マクラーレンとの契約は有効だと承認したという。

アルピーヌを率いるサフナウアーは、裏切り行為とも言える行動に出たピアストリを強く非難するコメントを行っているものの、現在伝えられてくる情報によれば、ピアストリを自分たちの手元に留めておくことはもはや困難なようだ。

■背後でブリアトーレが糸を引いたのは明らかだとダナー

こうした中、1980年代にザクスピードやアロウズなどで活躍した経験を持つ64歳のダナーは、オーストリアの『motorsport-magazin.com』に対し、背後にブリアトーレがいたのは確かだと次のように語っている。

「典型的なフラビオだよ」

「おそらくピアストリの契約書をフラビオが走り読みしたんだろう。私の考えでは間違いなく条項があったはずだ」

ダナーは、ブリアトーレがオーストラリア出身ドライバーである21歳のピアストリにアロンソやミハエル・シューマッハに匹敵するレベルのポテンシャルを見出していることは明らかだと考えている。

「もし彼が誰かを信じるなら、彼には間違いなくいい意味で先見の明があり、それで計画を立てるんだ。それは情け容赦のないものでもあるが、このビジネスでは論理的なことだよ」

「私に想像することができるのは、ピアストリはアルピーヌの支配から解放されるから2年間をマクラーレンで走ることができる。そして、その後はビッグチームへの移籍も可能となるということだ。それは間違いなくブリアトーレのやり方だよ」

■ピアストリはこの一件で臆するようなドライバーにあらず

ダナーはまた、アルピーヌ側から強く非難されることはあっても、ピアストリが今回の件で動揺を覚えるようなことはないだろうと考えている。

「彼には覚悟ができているんだ」

そう語ったダナーは、次のように付け加えた。

「彼は何よりも勝つことを望んでいる。それ以外のことに彼が興味を示すことはまったくない。そして、このウェバーとブリアトーレのコンビは、おそらく、そういう人たちにとって理想的なものだろう」。

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