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【F1移籍情報】渦中のオスカー・ピアストリ、目指すのはマクラーレンではなくレッドブル?

2022年08月05日(金)22:02 pm

夏休みを迎えている2022年のF1だが、毎年この時期は翌年に向けたドライバーの移籍のうわさが大きな盛り上がりを見せることになる。

■今年のシリー・シーズンの主役に浮上したピアストリ

ちなみに、英語ではこの時期を“シリー・シーズン(silly season/直訳すれば「愚かな季節」)”と呼ぶが、これは、元々この時期はあまり重要なニュースがなくなる“夏枯れ時期”であり、新聞にくだらない記事が増えることからこう呼ばれるようになったようだ。

F1も夏休みに入り、レースの話題がなくなることから、自然と来季に向けたドライバーの移籍のうわさなどがメディアを賑わせることになる。

そうしたうわさの中には信憑性の高いものもあれば、根も葉もないものもあるわけだが、今年、最も注目を集めているうわさは、現在アルピーヌのリザーブドライバーを務めている21歳のオスカー・ピアストリの去就問題だろう。

■マクラーレン移籍説が有力なピアストリだが・・・

フェルナンド・アロンソが来年はアストンマーティンに移籍することを決めたことから、アルピーヌは2021年のF2チャンピオンであるオーストラリア出身のピアストリをエステバン・オコンのチームメートとして起用すると発表。ところが、それをピアストリが強く否定するという前代未聞とも言える展開となっている。

最近のうわさでは、ピアストリはすでにマクラーレンと事前合意に達しているようだと言われている。だが、マクラーレンではランド・ノリスが2025年まで、そしてダニエル・リカルドが2023年までの契約を有している。

マクラーレンは、期待された結果を出すことができていないリカルドとの契約解除に動く可能性もあると考えられているが、伝えられるところによれば、マクラーレン側から解除することができない契約条件となっているとも言われており、うわさのようにピアストリがすんなりと現在リカルドが座っているシートを獲得できるのかどうかは不透明だ。

■マーク・ウェバーがマネジャーを務めるピアストリにレッドブルへの移籍説も

そうした中、ピアストリはレッドブルと契約するのではないかとの新たなうわさもささやかれ始めている。

ピアストリのマネジャーを務めているのは、同じオーストラリア出身の元F1ドライバーであるマーク・ウェバーだ。ウェバーはかつて2007年から2013年までレッドブルのドライバーを務めおり、レッドブルとの太いパイプがあるのは確かだ。

さらに、レッドブルが2026年からエンジンパートナーとしてポルシェと手を組むことはすでに確定していると伝えられているが、ウェバーがポルシェとも密接な関係にあると考えられていることも今回のうわさの背景にあるようだ。

しかし、レッドブルとポルシェの契約に何らかの形で関与しているのではないかと質問されたウェバーは「ない、ない。それはあまりにも飛躍し過ぎだよ」と答え、笑いながら「絶対にないよ」と付け加えている。

■ピアストリにメリットがあるのはレッドブルとの契約?

だが、実際のところ、今季のアルピーヌとマクラーレンは、現時点ではレッドブル、フェラーリ、メルセデスに大きく差をつけられており、コンストラクターズランキング4位争いをしている関係にある。現在99ポイントでランキング4番手に位置しているアルピーヌと、95ポイントで5番手に位置しているマクラーレンの力はほぼ互角の状態にあると言っていいだろう。

そうした状況を考えれば、ピアストリがこれまで育成ドライバーとして支援を受けてきたアルピーヌを裏切るような形でわざわざマクラーレンへの移籍を強く望む理由があるとは考えにくい点もある。

しかし、もしも、ヘルムート・マルコが責任者を務めるレッドブルのドライバープログラムメンバーとして契約をすれば、2023年にはまずセカンドチームのアルファタウリでF1デビューし、そこで才能を認められれば、早い段階でF1トップチームのひとつであるレッドブルに昇格するチャンスが生まれる可能性もあるだろう。

アルピーヌやマクラーレンでF1タイトルを狙えるまで待つよりもずっと早くそのチャンスが訪れる可能性があるレッドブルとの契約は、ピアストリにとってかなり魅力的な選択肢となるのではないだろうか。

仮にだが、もしもピアストリがレッドブルとドライバー契約を結べば、上記のように2023年はアルファタウリでF1デビューを飾ることになる可能性が高いだろう。そうなれば、現在唯一の日本人F1ドライバーである角田裕毅がシートを失うことになるわけで、その意味でも今後のピアストリの去就が気になるところだ。

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