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【F1移籍市場】大荒れ・・・アルピーヌF1がアロンソの後任にピアストリ“起用”を発表!しかし本人が否定!裏にはマクラーレン?それともメルセデス?

2022年08月03日(水)7:16 am

BWTアルピーヌF1チームの空席が荒れている・・・。

先ほどアルピーヌF1は、「2023年からエステバン・オコンのチームメイトとして、21歳のリザーブドライバー、オスカー・ピアストリを起用することを決定した」というプレスリリースを発表した。

しかし、そこにはオスカー・ピアストリ自身のコメントはなかった。

そして、このアルピーヌF1の公式プレスリリースから数時間後、今度はピアストリ本人が「これは間違いであり、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。来年アルピーヌF1で走らない」と契約を否定するコメントをSNSで発表した。

一体何が起こっているのだろうか?

■きっかけはベッテルのF1引退

今年のドライバー移籍市場のきっかけはベッテルのF1引退だった。

先週の木曜日、F1ハンガリーGP開幕直前に、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が今シーズン限りでF1から引退することを明らかにした。数日前には「来季も走る」と明言していたのだから、誰もがこの決断に驚いた。

アストンマーティンF1代表のマイク・クラックは、後任について聞かれると「ベッテルのための週末だ」とコメントを避けていた。

そしてF1ハンガリーGP決勝レースが終わったばかりの月曜日、アストンマーティンはベッテルの後任としてフェルナンド・アロンソと契約したことを突然発表し驚かせた。

■アロンソの移籍は寝耳に水だった・・・

この突然の移籍は、アルピーヌF1にとっても寝耳に水だったようで、アルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表も「アストンマーティンのプレスリリースで知った」と驚きを隠さなかった。

オットマー・サフナウアーは「アストンマーティンがアロンソに興味を持っているのは知っていたし、モーターホームから一緒に出てきたのを見た」と言い、心配したサフナウアーがアロンソに尋ねると、アルピーヌF1との新たな契約内容について「弁護士から連絡をもらう。心配しないで、まだ誰ともサインしていないから。数日以内に片付けるよ」と言っていたという。

オットマー・サフナウアーは、アロンソとの契約まであと一歩というところまできていて「信頼関係」は築かれていると感じていたのだという。

こうして月曜日に突然アルピーヌF1のシートは空席となったわけだ。しかし、これで終わりではなかった。

■焦ったアルピーヌF1・・・ピアストリを起用とフライング発表?

アロンソの電撃移籍発表の翌日、イギリス時間の火曜日の午後、アルピーヌF1は、現在アルピーヌF1のリザーブドライバーであり、F2タイトルを1年目で獲得した若手有望株の21歳のオーストラリア人ドライバー、ピアストリをアロンソの後任として「起用することを決定した」とプレスリリースを発表した。

しかしそのプレスリリースにはオスカー・ピアストリのコメントはなく、「2023年からオコンのチームメイトはオスカー・ピアストリに決定した」と書かれていて、あとは彼の素晴らしい経歴と、4年間育成してきたピアストリへのオットマー・サフナウアーの期待のコメントだけが書かれていた。

■今度はピアストリが否定「アルピーヌF1で走らない」

ところが、これで終わりではなかった。そのチーム発表から2時間もしないうちに、今度はピアストリ本人がキッパリと否定した。

「僕の同意なしに、アルピーヌF1が今日の午後遅く、僕が来年彼らのためにドライブするというプレスリリースを出したと理解している。これは間違いであり、僕はアルピーヌF1と2023年の契約を交わしていない。僕は来年、アルピーヌのためにドライブすることはない」

どうやらアルピーヌF1が本人の承諾なしにフライングで発表したようだ。

アルピーヌF1はその後「我々の声明は法的に正しいと信じているが、それ以上何も言うことはない」とだけ語っており、泥沼化しそうだ。オットマー・サフナウアー代表にとって、気持ちの良い夏休みにならなそうだ。

■ピアストリはどこへ?裏で動いているのはマクラーレン?それともメルセデス?

ここで気になるのは、待望のF1ドライバー昇格をピアストリ本人がキッパリと否定したことだ。

アルピーヌF1は現在メルセデスに次ぐランキング4位につけており、若手がF1にデビューするには悪くない環境のように思えるが、それでも本人は否定し「来年アルピーヌF1で走らない」とまで語った。現在、アルピーヌF1のリザーブドライバーとして契約しているにもかかわらずだ。

このことから推測できることは、ピアストリはアルピーヌF1と同等レベルかそれ以上のチームと契約寸前なのでは、ということだ。

アルピーヌF1とランキング4位を争っているのはマクラーレンだ。そのマクラーレンはダニエル・リカルドと2023年までの契約があるものの、ランド・ノリスとの差が開いていることから、明らかに不満を抱えている。

マクラーレンはリカルドを解雇して、同じオーストラリア人のピアストリを起用したいのかもしれない。ピアストリのマネージャーは元F1ドライバーで同郷のマーク・ウェバーだ。

レッドブルF1、フェラーリは盤石に見える。そうなるともう一つの可能性はメルセデスだ。2023年末まで契約があるはずのルイス・ハミルトンが何らかの発表をする兆候なのだろうか?

一体、次はどこの誰から、どんなコメントが出てくるのか。F1の“熱すぎる”夏休みから目が離せない。

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