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2026年以降ザウバーとの関係がどうなるかは「まったくわからない」とアルファロメオCEO

2022年07月14日(木)5:53 am

ザウバーはアルファロメオとアウディ、どちらを選ぶのだろうか?

スイスに本部を構えるF1チームであるザウバーは、2018年からイタリアの名門自動車会社であるアルファロメオとタイトルスポンサー契約を結んでいる。2018年はアルファロメオ・ザウバーという名称でエントリーしていたザウバーだが、2019年以降はアルファロメオ・レーシングに改め、公式にはザウバーという表記は用いられていない。

■うわさされるアウディによるザウバー買収

そして、そのザウバーに関する最近のうわさによれば、新たなF1エンジンレギュレーションが導入される2026年以降はドイツのフォルクスワーゲン傘下にあるアウディのF1ワークスチームとなる可能性が高いと考えられている。

現時点ではまだ2026年以降のエンジンレギュレーションが正式に承認されていないが、新レギュレーションが確定すれば、フォルクスワーゲン・グループに属するアウディとポルシェがそれぞれエンジンサプライヤーとして2026年からのF1参戦を発表することが確実な状況となっている。

そして、ポルシェに関しては、レッドブルと手を組むことがすでに確定していると考えられている。一方、アウディに関しては、上記の通り、ザウバーを買収して自分たちのフルワークスF1チームを立ち上げる構想だとうわさされている。

現在、ザウバーとアルファロメオは2025年シーズンまで公式ネーミング契約を結んでいると伝えられているが、もし最近のうわさが真実であれば、アルファロメオF1チームが2026年からはアウディF1チームと名前を変えることになりそうだ。

■今後ザウバーとの関係がどうなるかは「わからない」とアルファロメオのCEO

こうした中、アルファロメオのCEOを務めるジャン・フィリップ・インペラートは、今季のF1第11戦オーストリアGPが開催された先週末のレッドブルリンクにおいて、今後ザウバーとの関係に変化が起こることになるのかと質問されると、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように答えた。

「今は2022年だ」

「我々は現在抱えている不況やそのほかの問題に対処しているところだが、私はこの種のスポンサーシップについては3年ごとに計画をしているんだ」

「今のところ、2026年についてはどうなるかまったくわからない。だが、2023年と2024年にもザウバーと協力する予定だ。我々は長期契約を結んでいるが、これに関しては毎年評価を行っているよ」

■アルファロメオも現在のザウバーとの協業には満足

そう語ったインペラートだが、彼は現時点でのザウバーとのコラボレーションに満足しているかと尋ねられると、次のように答えている。

「ザウバーとの仕事について言うならば、イエスだ。そして、投資対効果について言えば、そちらもまたイエスだ」

「ザウバーとの協力関係は非常にうまくいっている。私にはバルテリ・ボッタスと周冠宇がアルファを気に入っているのがわかるよ」

「2021年との比較ではチームが明らかに進歩しているし、それは前向きな話だ」

■ザウバーの動向次第ではF1以外のカテゴリーへの転向も?

最近のうわさによれば、アルファロメオは現在のF1以外にも、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を含めたツーリング&スポーツカー、そしてフォーミュラEなどのモータースポーツカテゴリーへ新規進出することを検討しているようだとも言われている。

「いや、今はまだないよ」

そうしたうわさに関してそう語ったインペラートは、「私たちはめまぐるしく動く世界に生きている。だが、私は泥沼にはまりたくはないからね」と続け、今後のことはザウバーとアウディの動き次第だと示唆するように次のように付け加えた。

「我々はF1へのコミットメントに集中しているところだ。もし、変更せざるをえないことになれば、そのときは急進的になるだろう。即座にストップし、何か新たなことを始めることになるだろうね」。

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