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ペレス「スプリントで巻き返しを図りたい」10番手のガスリーはQ3に進めず・・・FIAに大きな課題

2022年07月09日(土)11:08 am

2022年F1第11戦オーストリアGP(レッドブル・リンク)の予選で4番手タイムを残したセルジオ・ペレス(レッドブル)だったが、Q2でのタイムが削除されたことで予選13番手という結果になった。

●【2022F1第11戦オーストリアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

■Q2中にタイム抹消は知らされていなかった

セルジオ・ペレス(レッドブル)
予選:13番手

「今日はトリッキーな一日だった。FP1から予選に入る時はあまり良い感触ではなかったから、僕たちもマシンを少し理解する必要があった。明日には挽回できることを期待しているよ」

「今日は一日中、マシンの調子が悪かった。予選ではリズムに乗ることができなかったんだ」

「4番手を逃したのは残念だったけど、今シーズンのここはトラックリミットがすごく厳重で、Q2中に僕のラップタイムが抹消されたことをチームが知らされていなかったのは悔しい」

「明日のスプリントで巻き返しを図りたいし、その先には長いレースが待っている。気を引き締めて、ハードにプッシュして進んでいかなければならないし、日曜日には良いポジションを確保したい」。

■Q2のタイム抹消がQ3終了後に決定する異例の事態

既報の通り、ペレスは予選Q2の最終アタックで出した6番手タイムがトラックリミット違反で抹消された。本来ならQ2終了時点でタイムが抹消され、その時点で13番手が確定してQ2敗退となり、Q3は走らなかったはずだ。

また、Q2で11番手だったピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、本来であれば10番手でQ3に進んでいたはずで、もしガスリーが走っていたら予選Q3の結果も変わっていたかもしれない。

ペレスがQ2でこのファイナルアタックをしていた時、セッション残り時間はゼロになっていて、すでに走行時間はなかった。しかし、スチュワードはQ2終了後すぐにこの件を審議対象として記録しており、トラックリミット違反の可能性が高いことは認識していた。

ところが、Q2でトラックリミット違反のミスをしたペレスのタイムが削除されたのは、Q3終了後というのがあまりにも遅すぎた。正式判定のタイミングにかかわらず、トラックリミット違反は全員共通のルールなのでタイム抹消は仕方ないとはいえ、本来Q3に進めたはずのガスリーにとっては不満が残るだろう。

FIA(国際自動車連盟)はまたひとつ大きな課題を抱えてしまった。

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