フォルクスワーゲンの傘下にあるポルシェとアウディが、2026年からエンジンサプライヤーとしてF1に参入することがほぼ確実となっている。
だが、最近になって、2026年に導入予定となっている次期F1エンジンレギュレーションの確定が遅れていることでフォルクスワーゲンが神経をとがらせていると報じられている。
■F1には投資する価値があるとポルシェCEO
しかし、ポルシェのCEOを務めるオリバー・ブルーメは、この協議の方向性に納得しているようだ。
「我々はレギュレーションの草案を歓迎している」
母国ドイツの『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)』にそう語ったブルーメは、フォルクスワーゲン・グループにとってF1参入は意味のあることだと次のように続けた。
「私は、それによって利益を生むことができると確信しているよ」
「昨年は15億人以上のテレビ視聴者がF1を見たんだ」
そう主張したブルーメは、デジタルメディアの領域ではF1が「最も関心を集めているスポーツのタイプ」だと付け加えている。
■近いうちにポルシェとレッドブルの提携が発表に?
これまでの報道によれば、ポルシェは、現在はホンダが製造するエンジンを搭載しているレッドブルとワークスエンジンサプライヤー提携を結ぶことになると考えられている。
ポルシェで財務及びIT担当ディレクターを務めるルッツ・メシュケはこれについて次のように語っている。
「我々が最高峰クラスのレースに参戦するときは、強力なパートナーと組むことになるだろう」
うわさでは、レッドブルのホームレースである第11戦オーストリアGP(7月10日決勝)が開催されるレッドブルリンクでそれが正式に発表される予定だとも言われているが、実際のところ、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)による2026年からのF1エンジンレギュレーション承認が遅れていることを考えれば、それは難しいかもしれない。