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【F1】2023年のカレンダーからスパ・フランコルシャンでのベルギーGPが消える?

2022年06月23日(木)6:07 am

F1の伝統的サーキットのひとつであり、ファンの人気も高いスパ・フランコルシャンがF1カレンダーから消える可能性が高くなったと報じられている。

■2023年のF1は年間24レースに?

2022年のF1は本来全23戦が計画されていたものの、ロシアGPがキャンセルされたことから22戦で戦われることが確定している。

だが、2023年には新型コロナウイルスのパンデミックにより開催がキャンセルされていた上海での中国GPがカレンダーに復帰することに加え、カタールGPとラスベガスGPが新たに加わることが確定している。

さらに、最近の情報によれば、2023年にアフリカでF1が復活開催される可能性も高くなってきているおり、もし本当にそうなれば4レースが増えることになる。

こうした状況のもと、最近ではF1関係者の間で2023年のカレンダーは過去最多となる年間24戦で構成されることになる可能性が高いとのうわさがささやかれているようだ。

■F1カレンダーから消えるのはヨーロッパでのレース?

そうなると、2022年に開催されたF1グランプリのうち、少なくともひとつかふたつのレースがカレンダーから消えるのは確実だということになる。

実際のところ、現在のF1開催契約が2022年までとなっているサーキットがいくつかあるが、現在F1がヨーロッパ以外の地域に積極的に進出しようとしていることを考えれば、現在ヨーロッパで行われているレースのうちいくつかが2023年に消えることになる可能性が高いと考えられている。そして、その中には世界3大自動車レースのひとつに数えられるF1モナコGPも含まれている。

今季のF1第9戦カナダGPが開催された先週末のモントリオールではF1チーム首脳たちによる会議が催されたが、そこでの議題のひとつが2023年のカレンダーについてだったようだ。

■スパが消える可能性が高いとオランダ紙

オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』紙は、夏休み後最初のレースとして開催されてきたスパ・フランコルシャン・サーキットでのベルギーGPが今年限りでF1カレンダーから消える可能性が高くなってきたと次のように報じている。

「計画はゆっくりと明らかになりつつある。そして、スパ・フランコルシャンにとってはあまり芳しくなさそうだ」

「カレンダーに載ることができるヨーロッパのサーキットは8つしかない。そしてシルバーストン(イギリスGP)、ブダペスト(ハンガリーGP)、スペイン、イモラ(エミリア・ロマーニャGP)、ザントフォールト(オランダGP)、そしてモンツァ(イタリアGP)はいずれも2023年の契約がある」

「モナコとはまだ交渉が継続されている。そしてオーストリア(レッドブルリンク)はレッドブルが所有するサーキットだから問題がないのは明らかだろう。つまり、ヨーロッパでの8レースはすでにそれで満たされていることになる」

もしも、『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』の予想が正しければ、現在ヨーロッパで開催されているグランプリのうちベルギーGPと、もうひとつフランスGP(ポール・リカール・サーキット)も来年のカレンダーから外れる可能性が高いということになりそうだ。

しかし、やはり最近の情報によれば、F1最高責任者のステファノ・ドメニカリが、フランスGPの新たな開催地候補であるニースと交渉を行っているとの報道もあり、実際のところ2023年のF1カレンダーに含まれるヨーロッパでのレースがどのような形になるのかはまだわからないというのが本当のところだろう。

■要は金次第だとアルファタウリのボス

こうした中、アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、年間レース数がさらに増えることについてどう思うかと質問されると次のように答えた。

「24だろうが23だろうが、あるいは22だろうが、大きな違いはないよ」

また、アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストは、F1きっての伝統レースであるモナコGPや、有名なスパ・フランコルシャンでのベルギーGPがカレンダーから消える可能性もあることについて尋ねられると次のように答えている。

「まったく簡単なことさ。金がなければゲームはできない」

「もし彼らが金を持っているのなら、我々はそこへ行く。もし金がなければ、我々はそこへは行かないよ」

『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』は、F1が2023年の暫定カレンダーを発表するのは早くても夏休み後になるだろうとしている。

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