カルロス・サインツ(フェラーリ)が、2022年のF1ドライバーズタイトル獲得はもう諦めたと認めた。全22戦で戦われる2022年のF1シーズンだが、ここまでにすでに8戦が終わっている。
■今季のF1タイトル獲得の望みがほぼ失われたサインツ
現時点でのF1チャンピオン争いは、150ポイントを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンがリードし、2番手に129ポイントのセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手に116ポイントのシャルル・ルクレール(フェラーリ)、4番手に99ポイントのジョージ・ラッセル(メルセデス)が続き、サインツは83ポイントで5番手に位置している。
実際のところ、すでにランキングリーダーのフェルスタッペンとは67ポイントの差がついており、サインツのタイトル獲得はほぼ絶望的だと言っても過言ではない状況だろう。
今年のF1タイトルはレッドブルとフェラーリによる争いとなっているが、その2チームのドライバーの中で、唯一まだF1で勝利した経験がないのが27歳のサインツだ。
■運さえあれば勝てたレースもあったはず
サインツは、母国スペインの『Marca(マルカ)』に対し、自分は運に恵まれていないだけだと次のように語った。
「僕は初優勝を目指して全てのレースに同じモチベーションで臨んでいるよ」
「モナコもそうだったけれど、ほんの少し運があればどのレースでも勝てたはずなんだ。だから、マシンが100パーセントでなくても、冷静でいられる忍耐力を持たないとね」
2番グリッドからスタートしたものの、タイヤ戦略でレッドブルのセルジオ・ペレスに勝利を奪われて2位に終わった第7戦モナコGP決勝に言及しながらそう語ったサインツは、これまでのF1キャリアにおいて、これほどマシンへの適応に苦しめられたことはなかったと認め、次のように続けた。
■タイトルのことは考えない方がいい
「そういった意味で、僕のアプローチは少し変わったよ。なぜなら、僕がF1タイトル争いに関して大きく離されてしまったのは事実だからね。その点から考えれば、僕はタイトルのことは考えないようにしたいと思う」
「ポールポジションや優勝を狙うには、マシンをうまく操れていなかったと思うし、多分、勝ちたい、ポールポジションをとりたいという気持ちが強すぎて、ミスが多くなっていたのかもしれないね」
そう語ったサインツは次のように付け加えた。
「僕の強みは、常に粘り強くチャンスを待つ方法を知っていることなんだ。だから、今年はもう少し我慢し、マシンにもう少し慣れるまで待つことにした方がいいと思っているよ」。