フランス人ドライバーのピエール・ガスリーが、レッドブルがセルジオ・ペレスと2024年まで契約を延長したと聞いたときに驚きはしなかったと語った。
■2024年以降の去就に注目が集まるガスリー
レッドブルとの契約下にあるガスリーは、現在はセカンドチームであるアルファタウリに所属している。そして、現在の契約は2023年までとなっている。
2023年にレッドブルに復帰することを目標として頑張ってきていたガスリーだが、ペレスが少なくとも2024年まではレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めることが確定したこともあって、ガスリーは今後ほかのチームに移籍することを目指すのではないかとの噂もささやかれている。
今季のF1第8戦アゼルバイジャンGP(12日決勝)の舞台となるバクーで、今後の展望について質問されたガスリーは次のように答えた。
「彼ら(レッドブル)の意図はすごくはっきりしているよ。彼らは僕をキープしたいと思っている」
「僕としては、これまでに伝えられたことに付け加えることは何もないよ。話し合いが行われているし、そこでみんなが何を望んでいるのかを確認しようとしているところさ」
「僕は、もっと上のステージに行く準備はできているつもりだよ。だけど、もっと具体的なことが出てくれば、もっと話せることも増えると思うよ」
■ペレスはセカンドドライバーとしてやるべきことをやっている
レッドブルが今季の第7戦モナコGPで優勝を果たしたペレスと2024年まで契約を延長したことを発表したのは、翌週の火曜日になってからだった。だが、ガスリーはその前からレッドブルとペレスがすでに契約を交わしたことは知っていたと次のように続けた。
「僕は少し前からすでに知っていたよ」
「そして、それが論理的だということもね。僕もバカじゃないよ」
「彼のプロファイル、パフォーマンス、彼が持ち込む金との関連だよ。彼は、セカンドドライバーとして提供すべきものを提供しているんだ」
「彼はいいシーズンを送っているし、彼らにとってはこのまま続けていくことが理にかなっているよ」
「僕のキャリアや野心、欲望との関係で言えば、それはまた別の問題だけどね」
■これから解決策を探していく必要がある
ガスリーは、これまでにも、もしも2023年にレッドブルに復帰できなければ、2024年に向けてはレッドブルと決別し、ほかの選択肢を検討する可能性もあると示唆していた。
そして、最近の噂では、移籍候補となるのはマクラーレン、アルピーヌ、アストンマーティンなどだろうと言われている。
「ヘルムート・マルコ(レッドブル/ドライバープログラム責任者)と僕の将来に関して話し合っているところなんだ」
そう語った26歳のガスリーは次のように続けた。
「僕たちは、全員にとって何がベストなのかを理解しなくてはならない。僕たちの関係はすごくいいよ。彼らは僕が子供のころから知っているしね」
「その一方で、僕はチームの立場も理解している。だけど、何もかもが今の自分のままでいいというわけではないんだ。最終的には、僕たちは何らかの解決策を見いだすことになると思う」
■レッドブルと決別する可能性も
「僕の契約は2023年までだし、その後についてはあらゆる選択肢を検討するつもりだよ」
「レッドブルのサポートのもとでほかのチームで走ることもあるだろう。今アレクサンダー・アルボンがウィリアムズでそうしているようにね」
そう語ったガスリーは、次のように付け加えた。
「僕はレッドブルのプログラムを去る心づもりもある。だけど、詳しいことまでは言いたくないんだ。記事のネタを作りたいとは思わないからね」。