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セバスチャン・ベッテル「得意なことはすでに見つけている。家族もいる。僕の将来はこれから迎えるレース次第」

2022年06月10日(金)20:05 pm

セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、2023年もF1を続けるかどうかは、今後のレースの様子を見て決めると語った。

7月には35回目の誕生日を迎えるベッテルだが、今季で契約が切れるアストンマーティンで2023年も走るかどうかはまだ決めていないようだ。

■ポイント圏外で戦うことにワクワクすることはできない

スポンサーイベント会場に姿を見せたベッテルは、自分の置かれた状況を、今季ここまでのところ新たなチームメートとなった若いジョージ・ラッセルに差をつけられてしまっているメルセデスのルイス・ハミルトンになぞらえながら次のように語った。

「8位、12位、あるいは13位でフィニッシュすることにワクワクするかな? そんなことはないよ。ルイスの場合、ほかの誰よりも多く1位を獲得してきたわけだしね」

ハミルトンの場合は、少なくとも現時点では2023年以降もレースを続けるものと考えられている。だが、ベッテルの将来はあまり定かではないようだ。

「どんなスポーツ選手も次にどのような人生を送るようになるのかを知らないのと同じように、僕もF1後の人生がどうなるかはわからない。何かを並べてみることはできるけれど、どうなるかはわからない。それが真実さ」

「僕は、ほかに何か得意なことが見つかるとは思っていないんだ。もうすでに見つけているからね。何度も宝くじを当てることはできないだろう?」

■家族との時間が少なくなることも不満

実際のところ、ベッテルがかなり真剣にF1引退という問題に取り組もうとしているのは間違いないようだ。

「僕はマシンを運転するのを楽しんでいるよ。だけど、好きではないこともあるんだ」

「何年もやってきたあとで、最初は理解できないことが普通のこととして出てくるんだ。旅のようなことがね」

「それはすごく時間を使うことになる。僕には家に子どもたちがいて、家族もいる。だから、それは彼らと離れている時間と等しいことになるんだ」

毎年のように年間レース数が増加し、レースとレースの間隔が短くなりつつあることに言及しながらそう語ったベッテルは、次のように付け加えた。

「夏に交渉を開始するのが普通だから、そのうちわかるだろうね」

■F1引退後の人生には不安も

F1を引退して、これまでとは全く異なる新たな人生を迎えることに恐れを感じているのかと尋ねられたベッテルは、「そうだね」と認め、次のように続けた。

「僕はこれまでの人生を通じてモーターレースをやってきたし、そこには安心感もある。ほかの人たちが組んでくれたスケジュールがあるという点でね」

「僕の将来は今年とこれから迎えるレース次第だね。僕はまだ決めていないんだ」

アストンマーティンでの2年目のシーズンを迎えているベッテルだが、今季はここまでにわずか5ポイントしか獲得できておらず、ドライバーズランキングも15番手に沈んでしまっている。レッドブル時代に4度F1チャンピオンとなった実績を持つベッテルにとっては、この状況でモチベーションを持ち続けていくのがかなり困難なことであるのは間違いないだろう。

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