レッドブルは、今週末から2週連続開催となる第8戦アゼルバイジャンGP(12日決勝)と第9戦カナダGP(19日決勝)は、ストレートスピードにアドバンテージがある自分たちに有利だと考えているようだ。
■今年のレッドブルは直線で速い
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「ハイブリッド時代になって初めて、我々はストレートで最速のマシンを手にしている」
「その面では、我々はこれまで非常に遅いチームのひとつだったんだ。だが、ジェッダ(第2戦サウジアラビアGP)とマイアミ(第5戦マイアミGP)では、我々の方がトップスピードで勝っていたからフェラーリを倒すことができた」
「これから迎えるサーキットには長いストレートがあるし、バクーのストレートはカレンダー全体で一番長いんだ」
■バクーとモントリオールではフェラーリよりもレッドブルが有利
それゆえ、マルコは、アゼルバイジャンGPの舞台となるバクー市街地サーキットとカナダGPが行われるモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットでは、フェラーリよりもレッドブルの方が有利となるはずだと次のように続けている。
「フェラーリはとりわけ低速コーナーで速いが、次の2つのサーキットには低速コーナーがあまりないからね」
「次のレースでは我々のアドバンテージを活かせるよう願っているよ」
「ちょっとした運もあって、フェラーリに非常に有利な2つのサーキット(スペインのバルセロナとモナコ)で勝つことができた。そして、今度は自分たちの実力で彼らに勝ちたいと思っている」
マルコはさらに、今後の2レースは、コンストラクターズランキングですでにフェラーリに36ポイント差をつけているレッドブルが、その差をさらに広げるチャンスでもあると考えている。
■目指すは1-2フィニッシュ
「優勝できれば十分うれしいが、もちろん、ワンツーなら2倍うれしいだろうね」
そう語った79歳のマルコは次のように付け加えた。
「しかしながら、ルクレールとフェラーリを見くびってはならないよ」。