レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、2023年シーズンにはレッドブルと共にセカンドチームのアルファタウリも現在と同じドライバーラインアップとなる可能性が高いと示唆した。
■アルファタウリの2023年ドライバーラインアップは?
レッドブルはすでに2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと2028年までの長期契約を結んでいる。そして、先月末にはセルジオ・ペレスとも新たに2024年までの契約を結んだことが発表された。
アルファタウリに関しては、ピエール・ガスリーが2023年までの契約を結んでいるが、2年目のF1シーズンを迎えている日本人ドライバーの角田裕毅の契約は2022年までとなっている。
フランス人ドライバーのガスリーに関しては少なくとも2023年から2年間は望んでいるレッドブルへの復帰チャンスが消えたことから、ほかのチームへの移籍も視野に入れるだろうと噂されているものの、現在の契約が満了する2023年まではアルファタウリにとどまる可能性が高いと考えられている。
そして、残る疑問は、22歳の角田が2023年もアルファタウリでガスリーと共に3年目のF1シーズンを迎えることができるのかどうかということだ。
今季のF1第7戦モナコGPが開催された先月末のモンテカルロ市街地サーキットで、来季もアルファタウリのシートを確保できると思うかと質問された角田は次のように答えていた。
「わかりませんね」
「僕たちにはチーム選手権において明確な目標があります。だから、僕もそういうことを目指しているだけです。それ以外のことは、僕にはわかりません」
■F1昇格を目指すレッドブル育成ドライバーたち
レッドブルは、現在フェルスタッペンのチームメートを務めるペレスを除けば、これまで自分たちの育成ドライバーの中から優秀な者をピックアップし、まずはセカンドチームでF1デビューさせ、レッドブルで戦うだけの力を持つドライバーに育てるという方針を掲げてきている。
そして、セカンドチームにおいて将来レッドブルに昇格できるポテンシャルがあると判断されなかったドライバーは、容赦なく切り捨てられてきたというのがマルコ主導によるレッドブルの若手ドライバー育成システムの特徴ともなっている。
そういう意味からすれば、仮にレッドブル首脳たちが角田を見限ることになるとすれば、現時点でのその後任候補は現在F2に参戦しているエストニア出身ドライバーのユーリ・ビップスを筆頭に、同じくF2参戦中のニュージーランド人ドライバーであるリアム・ローソンやノルウェー人ドライバーのデニス・ハウガーなどになるだろう。
■現時点では角田を脅かす若手ドライバーは見当たらず
だが、マルコによれば、現時点ではそれらのドライバーの中にはまだF1で戦えるだけのポテンシャルを示している者はいないようだ。
「今のところ、現在のドライバーがそのポジションをキープするだろうと想定できるよ」
母国オーストリアのメディアにそう語った79歳のマルコは次のように付け加えた。
「しかしながら、コロナウイルスはまだ消えたわけではない。だから、これらの若いドライバーの働きが必要になる可能性はある。もちろん、私は(レギュラードライバーたちが)誰も怪我をしないことを願っているよ。その場合、若いドライバーたちはまた1年待たなければならなくなるがね」
デビューイヤーだった2021年はチームメートのガスリーに大きな差をつけられてしまった角田だが、今年はここまでのところ予選でガスリーを3レースで上回り、決勝でもガスリーを5ポイント上回るトータル11ポイントを獲得している。
まだ今季もあと15戦が残されているが、このまま角田がガスリーを上回る、もしくは拮抗したパフォーマンスを示し続けることができれば、2023年もアルファタウリで走ることになるのは間違いないだろう。