世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが所有する2つのF1チームのドライバープログラム責任者を務めていることで知られるヘルムート・マルコが、ピエール・ガスリーにとっては現在所属しているアルファタウリ以上のF1チームはないと語った。
■近い将来のレッドブル復帰チャンスが消えたガスリー
レッドブルの育成ドライバーとしてトロロッソ(現アルファタウリ)でF1キャリアを歩み始めたフランス人ドライバーのガスリーは、2019年にルノーへ移籍したダニエル・リカルド(現マクラーレン)の後任としてトップチームであるレッドブルに昇格。
だが、期待されたパフォーマンスを示すことができなかったガスリーはシーズン前半を終えたところで再びトロロッソに降格されてしまった。
その後、トロロッソ、そしてアルファタウリと名称を変えたチームでは素晴らしいパフォーマンスを発揮しているガスリーは、再びレッドブルに復帰することを目標として掲げている。
■ガスリーには他チームへの移籍の噂も
だが、レッドブルがセルジオ・ペレスと2024年までの契約を結んだことにより、ガスリーにレッドブル復帰のチャンスが訪れるとしても、それは早くても2025年ということになる。そして、26歳のガスリーが現在レッドブルと結んでいる契約は2023年シーズンまでとなっており、ガスリーが2024年にはほかのチームへ移籍することを目指すだろうという噂もささやかれている。
現在の噂によれば、マクラーレン、アルピーヌ、アストンマーティン、あるいはウィリアムズなどがその候補となるのではないかと考えられているようだ。
■ガスリーにはアルファタウリよりいい選択肢はない
このほど、そのガスリーの件について質問を受けたマルコは、『formel1.de』に次のように語った。
「ペレスが契約にサインする前に、当然、私はガスリーと話をしたよ」
「2023年シーズン後にどうなるかを見ていかなくてはならない」
「レッドブルの歴史を振り返れば、我々には際立った一つの特徴がある。それは、継続性と計画性があることだ。それゆえ、我々は今後数年間について明確にしておきたいと考えたんだ」
79歳のマルコは、「ガスリーにとって代わりとなるものはあるだろうか?」と疑問形で続けると、次のように付け加えた。
「私は、現在のところ、アルファタウリよりも明らかにいい選択肢があるとは思わないよ」