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ケビン・マグヌッセン、3カ国に分散していたハースが“マラネロ”にファクトリーを移したのは「いい変化だった」

2022年06月03日(金)20:09 pm

ケビン・マグヌッセンは、ハースがイタリアのマラネロにあるフェラーリの敷地内に新たなファクトリーを構えたことが2022年の好結果につながっていると考えている。

■かつては拠点が分散していたハース

2016年にF1参戦を開始したハースは、アメリカのカンナポリスに本部を置くアメリカンチームだ。

だが、F1マシンの製造に関してはイギリスのバンベリーにファクトリーを構えるとともに、技術提携契約を結んでいたフェラーリの支援のもと、イタリアでもマシン開発を行ってきていた。

その結果、参戦3年目の2018年にはロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのコンビで93ポイントを稼ぎ、コンストラクターズランキング5位という好成績を残している。

ところが、小規模予算チームであるハースは2019年と2020年は2年連続でランキング9位に低迷してしまう。

■2022年に向けて大幅な変更を行ったハース

そこで、ハースは2021年シーズンを迎えるにあたり、財政面での問題もあってドライバーラインアップをグロージャンとマグヌッセンからミック・シューマッハとニキータ・マゼピンのルーキーコンビに変更するとともに、フェラーリとのコラボをさらに強化してマラネロの敷地内に専用ファクトリーを設け、新たな技術レギュレーションが導入される2022年に向けた新車開発に集中してきた。

その結果、2021年のハースはシーズンを通じて1ポイントも獲得することができず、ランキングもついに最下位に沈んでしまった。

しかし、そうして迎えた2022年シーズンは、搭載するフェラーリF1エンジンがパワーアップしたことに加え、ウクライナ侵攻問題により契約が解除されたロシア人ドライバーのマゼピンの後任として、急遽F1復帰したマグヌッセンが開幕戦バーレーンGPでいきなり5位入賞を果たすなどの活躍を見せ、ここまでに15ポイントを獲得。チームも現時点ではランキング8番手に位置している。

■チーム内のコミュニケーションが大きく改善されたとマグヌッセン

「それはチームにとっていい変化だったよ」

2年ぶりにハースに戻ってきたマグヌッセンはそう語ると次のように続けた。

「僕が離れていた年に彼らは移転し、今ではマラネロでより大きなグループとなっている。僕はそれが異なる部門間のコミュニケーションに役立っていると思っている。すぐにお互いに行き来して話をすることができるからね」

「以前の数年間は、僕たちのチームは世界中に散らばっていた。アメリカ、イタリアに2か所、イギリスに1か所あったから、すごく分散していたんだ。今では仲間のデスクに行って話をすることができるし、コミュニケーションという点ではやりやすくなっているよ」

そう語った29歳のデンマーク出身ドライバーは次のように付け加えた。

「そして、もちろん、マシンもそれを示しているよ。つまり、ハースはいいところに向かっているんだ」。

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