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【レッドブル】DRSトラブルの原因が判明。次戦F1モナコGPでシステム見直しへ

2022年05月24日(火)3:53 am

レッドブルでは、今週末に行われる今季のF1第7戦モナコGPではマックス・フェルスタッペンのマシンのDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を古いものに戻すことを考えているようだ。

●【F1世界選手権ポイントランキング】フェルスタッペン&レッドブルF1が逆転

■ランキングトップに躍り出たレッドブルとフェルスタッペン

先週末に行われた第6戦スペインGPでは2021年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンが今季4勝目をあげ、これまでドライバーズランキングトップに位置していたフェラーリのシャルル・ルクレールをその座から引きずり下ろすことに成功した。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われたスペインGP決勝後に、フェルスタッペンが開幕戦バーレーンGPと第3戦オーストラリアGPでマシントラブルによってリタイアしていたことに言及しながら次のように語った。

「彼が2回目のリタイアを喫した時には、もう我々は終わったとみんなが言っていたよ」

「しかし、私はあの時、まだレースはたくさんあるし、反撃していくと言ったんだ」

スペインGP決勝ではフェルスタッペンのチームメートであるセルジオ・ペレスも2位でフィニッシュし、レッドブルはコンストラクターズランキングでもフェラーリを逆転してトップに立っている。

■またしてもフェルスタッペンのマシンにトラブル発生

レッドブルにとってはこれ以上ない結果となったスペインGPだが、もちろん、ポールポジションからスタートしたフェラーリのシャルル・ルクレールがエンジントラブルによるリタイアとなったことに助けられたのも事実だ。

さらに、今季はたびたび信頼性の問題が発生するレッドブルだが、スペインGP予選Q3でもフェルスタッペンのマシンにDRSが作動しないトラブルが発生。さらに、決勝でも同じ問題が発生し、先行するジョージ・ラッセル(メルセデス)をなかなかオーバーテイクできないという光景も見られていた。

スペインではフェルスタッペンのマシンに、マシンの軽量化を図るためにギリギリまで軽くされた新しいDRSシステムが導入されていたものの、そのシステムがトラブルを発生していたのだという。

そして、その新しいDRSシステムはペレスのマシンには導入されていなかったことをマルコは明らかにしている。

「この開発スピードでは、最初から2台のマシンのためにすべてを作ることはできないんだ」

そう語ったマルコは次のように続けた。

「重量がある以上、パーツを軽くしていかなければならないが、それが限界に達してしまったんだ。そうすると、部品が曲がったり、剛性が失われたりするんだ」

「つまり、綱渡りのようなものだよ」

■モナコGPでは“安全策”をとるとチーム首脳

そう語った79歳のマルコは、今週末にモンテカルロ市街地サーキットで行われる第7戦モナコGP(29日決勝)では「安全策をとることになる」と語り、フェルスタッペンのマシンのDRSシステムを以前のものに戻すことを示唆している。

マルコは次のように付け加えた。

「モンテカルロでは、2キログラム多いか少ないかで差は出ないからね」

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