フェラーリとメルセデスのチーム代表が、2022年F1シーズンの本当の戦いはこれからだと示唆した。
●【F1世界選手権ポイントランキング】フェルスタッペン&レッドブルF1が逆転
先週末にバルセロナで行われた今季のF1第6戦スペインGPではポールポジションからスタートしたフェラーリのシャルル・ルクレールがトップを快走していたものの、エンジントラブルが発生してリタイア。ルクレールはこれでドライバーズランキングもこのレースで今季4勝目をあげたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に逆転されてしまった。
■シーズンはまだ始まったばかりだとフェラーリのボス
フェラーリでは当然この結果に失望しているものの、チーム代表を務めるマッティア・ビノットは次のように語り、スペインGPで導入したアップグレードの効果という面では今後につながる自信を得ることができたと示唆している。
「バルセロナのようなサーキットでこういうパフォーマンスが発揮できたということは、シーズン序盤にだけいいマシンがあったというわけではないということだ」
「マックス・フェルスタッペンがシーズン序盤にそうだったように、我々も今日は問題を抱えてしまった。そういうこともあるよ。しかし、この選手権は今、本当に始まったばかりなんだ」
■復調を示したメルセデス「フェラーリのレベルに並んだ」
一方、スペインGPでは、今季序盤に出遅れてしまったメルセデスが復調を示したのも注目ポイントのひとつだった。
予選で4番グリッドを確保したジョージ・ラッセル(メルセデス)は、ペレスにはオーバーテイクを許したものの、フェラーリのトラブルにも助けられて今季2度目の3位表彰台を確保。また、6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、レース開始直後に起こったケビン・マグヌッセン(ハース)との接触によりいったんは最後尾に落ちたものの、最終的には5位にまでばん回することに成功している。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、バルセロナでのレース後に次のように語った。
「レッドブルは別格だったよ」
「だが、我々はフェラーリと同じレベルにいると思うし、それは次の段階に進んだということだ」
「バウンシング(ポーポイズ現象)をコントロールできれば、もっと低い位置で走ることができ、空力効果もさらに増やすことができる」
そう述べたヴォルフは次のように付け加えた。
「もうマシンはそれに対応できるし、ペースも素晴らしかったよ」。