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ベッテルにフォーミュラEからもテストのオファー「環境に優しいレーシングカーを試して欲しい」

2022年05月18日(水)20:06 pm

最近、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が2022年シーズン限りでF1を去るのではないかとの噂がささやかれるようになっている。

その理由のひとつは、今年のアストンマーティンF1マシンの競争力が低く、上位争いをするどころか、現時点ではコンストラクターズランキング9番手に沈んでしまっていることだ。レッドブル時代に4回F1チャンピオンとなった実績を持つ34歳のベッテルがそういった状況でレースを続けることは難しいだろうと考えている者は少なくないようだ。

そして、もうひとつの理由は、最近環境問題に強い関心を抱くようになったベッテルにとって、今後一定の期間をかけてカーボンニュートラルを目指すとはしているものの、現時点では化石燃料を使用し、CO2を排出しながら世界中でレースをしているF1の存在意義に関して疑問を感じ始めているようだと考えられているためだ。

■インディカーやDTMに続きフォーミュラEもベッテルにラブコール

ともあれ、F1引退の噂がささやかれているベッテルに対しては、すでにアメリカのインディカーからテストのオファーがあったとか、友人でもある元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーもDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でドライバー以外の職務に就いて欲しいと示唆したなどと伝えられている。

こうした中、フル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEに参戦しているチームのひとつであるDS・テチーターもベッテルに興味を示しているようだ。

フランス国籍チームであるDS・テチーターは、2018-2019年シーズンにはかつてレッドブルの契約ドライバーとしてトロロッソ(現アルファタウリ)でF1を戦った経験を持つジャン-エリック・ベルニュが、そして2019-2020年シーズンもアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがドライバーズタイトルを獲得。チームも2シーズン連続でチームタイトルを獲得した有力チームだ。

■フォーミュラEは環境問題に関心を持つベッテルにぴったり

そのDS・テチーターでパフォーマンスディレクターを務めるトマ・シェヴォシェは、ベッテルの母国ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。

「セバスチャンは環境保護に大きな関心を持っているし、気候変動のことも気にとめている。まさに我々がフォーミュラEでやっているのと同じようにね」

「彼がどの程度フォーミュラEでキャリアを続けることに興味を持っているかはわからない。しかし、我々としてはCO2ニュートラルなレーシングカーを試す機会を彼に提供したいと思っているよ」。

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