アストンマーティンのオーナーが、2026年からエンジンサプライヤーとしてF1参戦することが確実となったアウディと話し合いをしていることを認めた。
フォルクスワーゲンの傘下にあるポルシェとアウディがそれぞれ別個に2026年からF1に参入することが確実となっている。そのうち、ポルシェはすでにレッドブルとの間で一定の合意に達していると考えられているが、アウディに関してはまだどのF1チームにエンジンを供給することになるのか、現時点では未定となっている。
噂によれば、現在はメルセデスからエンジン供給を受けているアストンマーティン、マクラーレン、ウィリアムズ、そして現在はフェラーリエンジンを搭載しているザウバー(アルファロメオ)、などがアウディに切り替える可能性があるチームだと考えられているようだ。
■アウディから打診を受けたとローレンス・ストロール
こうした中、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌が、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールが次のように語り、アウディと交渉を開始していることを認めたと報じている。
「アウディから打診があったかと聞かれれば、答えはイエスだ」
「そして、我々がメルセデスとの協力関係に非常に満足しているかと聞かれれば、それもイエスだ」
「F1の世界には、こうした話がたくさんあるよ」
■フェラーリの元CEOがアストンマーティンCEOに就任
一方、カナダ出身の大富豪であるストロールは、これまでイギリスの高級自動車会社であるアストンマーティンのCEOを務めていたドイツ出身のトビアス・ムアスに替えて、イタリア出身のビジネスマンであるアメデオ・フェリーザを新CEOに就任させたことを明らかにしている。フェリーザは2008年から2016年までフェラーリのCEOを務めていた人物だ。
ドイツの放送局『Sport1(シュポルト1)』によれば、アストンマーティンの経営にあたってストロールとムアスが衝突したことが、今回の人事につながったのかもしれないという。