アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーがほかのチームに移籍しても必ずしも上位グリッドにつくことができるとは考えていないようだ。
トップF1チームであるレッドブルへの復帰を目指しているフランス人ドライバーのガスリーだが、現在マックス・フェルスタッペンのチームメートを務めているセルジオ・ペレスの契約が2022年までとなっていることから、2023年には自分が再びレッドブルで走るチャンスを得ようと懸命にプッシュしている。
■ガスリーが競争力のあるマシンを持てば上位で戦える
レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリを率いる66歳のトストは、26歳のガスリーがそうした野心を抱くのは当然のことだと考えているようだ。
「彼は経験豊富だし、速い。そしてレッドブルのアカデミーで育てられたんだ」
『formel1.de』にそう語ったトストは次のように続けた。
「だから、そうした思考パターンとなることには完全に合意できるよ」
「もしガスリーが競争力のあるマシンを持っていれば、彼は上位で戦うことができる」
しかし、トストは、レッドブルが2023年のラインアップの決定をこの夏以降に行うことにしていることもあり、ガスリーの今後について話すのは時期尚早だと考えている。
「まだ私とはそういう話はしていないよ。彼には契約があるし、そのあたりは慎重にならざるを得ない」
そう語ったトストは、ガスリーはアルファタウリ残留という選択肢も考えた方がいいと示唆するように次のように続けている。
「アルファタウリは、彼にとってはいいチームだよ」
「我々はトップクラスにはいない。だが、我々は常に向上している。そして、ほかのすべてのチームが我々よりもずっと優れているわけではないよ」
ガスリーが現在レッドブルと結んでいる契約は2023年までとなっており、仮に2023年にレッドブル昇格が果たせなかった場合には、2024年にはほかのチームへの移籍を視野に入れることをほのめかしている。