セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、F1引退後の自分の将来について考え始めていることを認めた。
最近、通算4回F1チャンピオンとなった実績を持つベッテルがヘルメットを脱ぐ時が近づいているのではないかとの声が聞かれるようになっている。
実際のところ、今季のアストンマーティンは昨年以上に競争力が低下しており、そのこともそうしたうわさに拍車をかけることになっているようだ。
■来年のことはまだ決めていないがその問題に取り組んでいる
アストンマーティンとの契約が今年で切れるベッテルは、母国ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「僕はまだここにいるよ。僕の契約は今年の終わりまでなんだ」
「まだどうするかは決めていないんだ。マシンがどれだけ強いか、チームがどう発展するか、レースがどうなるかによるよ」
「だけど、嘘をつく必要はない。僕の将来がどうなるのかが問題だよ。そして、僕はそれに取り組んでいるところさ」
今季からアストンマーティンF1チームを率いているチーム代表のマイク・クラックは、今季のF1第4戦エミリア・ロマーニャGPが開催されたイモラで、ベッテルには2023年もチームに残ってほしいと語っていた。
■F1のあとに何があるのかは時が解決してくれる
だが、ベッテルは次のように続けた。
「本当のところ、僕にはたくさんのアイデアがあるし、たくさんの人と話をしている。そしてすぐに刺激を受けるんだ」
このベッテルのコメントは明らかにF1引退後の過ごし方についてのことだ。そして、現在のベッテルにとって強い関心があるのは環境保護と持続可能性だろう。
「でも、明日にも完璧なその後のキャリアを作ろうと自分にプレッシャーをかけているわけではないよ」とベッテル。
「完璧なものを見つけることに対する期待を高めたいとは思っていないんだ」
「僕はF1で自分が得意とするものを見つけた。世界のトップと競い合えるものをね。その先に何があるのかは、時がたてばわかるだろう」
そう語ったベッテルは次のように付け加えた。
「僕は2年前に『あと2年は走る』と言った。だけど、その後の人生について毎日考えているわけじゃないよ」