世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンはF1エミリア・ロマーニャGPが開幕する前、レッドブルの2022年型マシンでセルジオ・ペレスが優位に立っているかもしれないと言うには「時期尚早」だと語っていた。
■フェルスタッペン「これからだよ」
今週、ヘルムート・マルコ博士は、フェルスタッペンの「アグレッシブ」なスタイルが新しいグランドエフェクト時代には合っていなく、ペレス向きのマシンだと感じていると語った。
この意見に対してフェルスタッペンは「まだ時期尚早だよ」と言うが、スプリントを終えた時点でペレスには3ポイント差をつけられている。
フェルスタッペンはスポーツ紙『Marca(マルカ)』にこう語った。
「まだマシンには改善したいことがたくさんあるのは確かだし、それに取り組んでいるところだ。でも、まだ3レースしかしていないから、これからだよ」
■問題は“ペース不足”と“信頼性の低さ”
24歳のフェルスタッペンは、レッドブルの最大の問題のひとつが、フェラーリに対する“ペース不足”のほか、“信頼性の低さ”であることを認めている。
「両方だ。でも、もしトラブルでリタイアしてばかりいたら、タイトルを獲得することはできないだろうから、だから両方が必要なんだ」
「基本的にすべてのレースにおいて、信頼性を高め、ポイントを獲得する必要がある。でも、競争力も必要だから、この2つの組み合わせになるのは間違いない」
■ハミルトンとルクレールは違う戦い方
フェルスタッペンは、2022年にはすでにそのアグレッシブなホイール・トゥ・ホイールの戦闘スタイルを和らげているかもしれないことに気づいている人もいる。ルクレールとの対決は、昨年のルイス・ハミルトンとの対決よりもずっと落ち着いているようだ。
「ドライバーや対戦相手によって、守り方や攻め方が違うから、もちろんアプローチの仕方も微妙に違うよ。それは当たり前のことなんだ」
「また、2チームの関係性についても、より深く考えることができたと思う。昨シーズンはいろいろなことがあった。それがコース上でも大きく影響したんだ」とフェルスタッペンは語った。
■F1タイトルを獲得して満足した?
もうひとつの説は、フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得したことで満足しているというものだ。
「タイトルがゼロよりは絶対にいいよ」とフェルスタッペンは微笑んだ。
「それは、クルマにもよるし、運もある。そして、数年連続でチャンピオンシップを争えるチームにいられるという幸運もね」
「でも、そうだね、1つのタイトルは僕が夢見ていた以上のものだし、僕はそれで満足できていると思うよ」
■長期契約に後悔なし
フェルスタッペンは、レッドブルF1と長期的な契約をした直後に、やや難しい時期に突入したことについても後悔はないと言う。
「契約が終了して僕が31歳になった時、続けるべきかどうか、どんなチャンスがあるのか見てみないとね。その時には僕はずっと年を取っているからね」
「でも、僕はレッドブルが心地よいし、去る理由はないよ。とても競争力のあるチームだし、ファクトリーの人たちも、みんなが長期的な視野で取り組んでくれている」
「新しいパワートレイン部門も、長期的には非常に強固な基盤になるし、離れたくなかったんだ」。